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小学生の夢にラグビー選手がいない悲しい現実・・・。

2020年度 小学生のなりたい職業ランキングをご存知だろうか?サッカー、野球の2強に続き、”ラグビー選手”がきてほしかったが、続くスポーツ選手はトップ10にはいないのだ。


ソースランキングは日本FP協会の集計結果を参照

 

上記ランキングは、2020 年に実施した作文コンクールの応募作品 2,303 点の中に描かれた小学生が「将来なりたい職業」。男
子 213 種類、女子 237 種類あり、男子の 1 位は「サッカー選手・監督」76 名、女子の 1 位は「薬剤師」70 名だった。

 

そして、ラグビー選手の順位は31位。2019年日本ワールドカップであんなに盛り上がりを見せたのだが、2020年もトップ10入りは果たせていない。

 

とは言え、2016年の調査時は、1位のサッカーが総数1692人に対し186人と約11%を占めるのに対し、ラグビー選手と答えたのは6人と1%にも満たなかった。

その時に比べると、国を挙げて盛り上げた効果はあったのだろう、そうじゃないと、自国開催をしたくても選ばれなかった国に失礼だ。子供達はラグビーというスポーツに興味を頂き一緒になって桜のジャージを応援してくれた。

現在、ランキングを見たうえでのラグビー界の悩みは、運動能力が高い少年はほとんどサッカーや野球を選んでいるという事になる。少しでも多くの運動能力が高い小学生がラグビーを選んでくれることで将来的に日本ラグビーのレベルUPにも繋がって欲しい。

ルールが難しい

サッカーや野球と比べると、ルールが難しいラグビー。やはり、このルールの難しさも子供達がラグビーに入ってこれない理由でもある。単純にパスを回してゴールを決める初めてでも楽しめるサッカーとは違う。

相手に捕まれば、オフサイドラインが形成され、前や横からコンタクトすればペナルティーとなってしまう。ラグビーを知っている者からすれば、普通の話だが初めてやる人は戸惑いを隠せないだろう。

事実、とあるラグビースクールに通うほとんどの子供は、親がラグビー経験者である。親がラグビーを進め、親がラグビーの知識を練習以外でも教えているのだ。そのため、本当はサッカーをやりたい子供も少なくないのだ。

だから、同時並行でサッカーを習っている子供も多く土曜日にサッカー、日曜日にラグビーの練習という子供もいるのが現状だ。

そして、そんなラグビー経験者の親がいる子供達もルールを覚えるのに1年くらい掛かってしまうのだ。しかも、小学生では、コート全面を使用せず、ラックの攻防やスクラム、ラインアウトもないため中学生で覚えるルールもあるのだ。

何故、味方の前からボールに絡んではいけないのか??こんなややこしいスポーツは自分から「やってみよう!」なんていうチャレンジャーはほとんどいないだろう。

ただ、憧れる選手がいない場合を除いては。。。

三浦知良の存在

Jリーグが創設した、1993年 これまで野球で遊んでいた小学生も、空手や柔道をしていた小学生もサッカーボールを蹴ることに夢中になった。

ブラウン管のテレビに映るプロサッカー選手がカッコよくして仕方がなく、特に当時ブラジルから帰国した三浦知良がゴールを決めて披露した”カズダンス”をやりたくて子どもたちは毎日シュートを決めてはカズダンスを真似して楽しんだ。

↓若い時のカズ

 

そこには、オフサイドなんて知る必要はなかった。アドバンテージなんてルールもどうでもいいのだ。ただ、憧れの選手になりたいと願う子供達が、可能性を胸に走り続けているだけなのだ。

親が帰宅部だった子供も皆ボールを蹴って走り続けた。カズのように圧倒的存在感を示してくれるスター選手が日本ラグビー界にはいるだろうか?

2015年ワールドカップ

日本ラグビーが躍進を遂げた、2015年ワールドカップ。今後語り継がれるであろう南アフリカから大金星に日本のラグビーファンは歓喜の雄叫びをあげた。

この事実がどれほど凄い事なのか、日本の皆さんは理解できていだろうか。とあるニュース番組で以下のような例えをしていた。「桐谷美玲が吉田沙保里に勝つぐらい凄い。。。。いい例えだ。

そして、その大会に1人のスター選手が誕生したと言っても過言ではないだろう。

五郎丸 歩

戦番号15 日本のフルバックを務めた吾郎丸 歩は一躍スター選手となった。南アフリカ戦ではトライを決め、スコットランド戦でもライン際でのスーパータックル。なんといってもゴールを狙う時に"五郎丸ポーズ"はほぼ全員が真似をしていた。何より、ワールドカップの影響でラグビースクールの人口も増えたのだ。

後 スーパーラグビーのレッズに移籍したが、試合に出場する機会が少なく、フランスのトゥーロンに移籍している。英語が堪能ではないため海外での活躍は難しいとされていたが、現実となるった。日本のラグビー界にもいない。テレビでも見ない。日本代表の試合にも出てこない。

五郎丸を見てラグビーを始めた小学生 五郎丸を見てラグビーファンになった女性達は疑問に思っているだろう。「何故、五郎丸は試合に出ない??」五郎丸のプレーを見たくて試合会場に足を運んでも日本では見ることができない。

あれ程まで、話題に上がっていた”五郎丸ポーズ”も話題に上がっていない。

しかし、ワールドカップ2015、2019では、今後の日本ラグビーの発展につながる”世界に通用する日本のラグビー”が存在する事を見せてくれた。チームとしても個人としても十分に世界に通用する選手がたくさんいるのだ。

なんたってワールドカップ後にTire1の仲間入りを果たしている。

そう、五郎丸だけではない。サッカーで言えば、長友や岡崎のようにビッククラブで活躍する選手も何人かいるのだ。

五郎丸だけじゃない。

2017年シーズンのスーパーラグビーでは、ワールドカップ日本代表のキャプテンを務めたリーチ・マイケルがニュージーランドの強豪チーフスに。

 

サントリーのツイ・ヘンドリックがオーストラリアのレッズに。

 

ワールドカップではNo.8で大活躍をしたアマナキ・マフィがオーストラリアのレベルズに。

3名ともチームの柱となり、活躍中の選手だ。しかし、ここで1つ疑問が湧いてくる。「日本人じゃないの?」そう、日本代表に外国出身者が多い点についてはワールドカップ開催前から賛否両論だ。

確かに小学生くらいであれば、外国人としか見ないかもしれない。ワールドカップ2015の時には10人の外国出身選手がメンバー表に名を連ねている。

スポーツ雑誌の大御所 Nanberのレポートによると、外国人選手10人についての下記のようなアンケート結果が出ている。

”勝つために当然”の意見より、反対派の意見の方が多いのだ。

「これで、日本が強くなったと言えるのか!」

「外国人のメンバー増ではなく、日本人で戦ってほしい」

どれも痛いところを突いてくる意見ばかりだ。しかし、残念ながら現代のラグビーにおいて外国出身選手無しでは他レベルの高い国と互角に戦うのは難しい。

ただそれは、ラグビーの文化であり国際試合におけるルールなのだ。
しかも、日本で育ったからと言って日本のジャージに袖を通し、自国を相手に戦うという事は日本人以上に日本が好きだからかもしれない。国籍は違えど日本を背負って戦う彼らは最高の仲間であり戦友だ。

 日本代表の仲間が世界最高峰スーパーリーグの他国のチームで活躍しているという事を、子供達にもっと知ってもらいたい。分かり易く、「すごい!かっこいい!」と単純に思わせることが出来れば、知識は興味に変わりラグビーをやっている仲間に連れられてグランドに足を運んでくれるだろう。

そのためにも、企業が更にラグビーに力を入れ、まずは社員全員を巻き込み、地域を巻き込み、ファンを増やし、ラグビー人口拡大に寄与してくれる事に期待したい。

トップリーグの優勝賞金を引き上げるのも1つの手だろう。Jリーグを例えると、2017年を制したチームは約21億円を手にする事が出来る。

英国企業のDAZN(ダゾーン)が2100億円/10年のビックマネーで放映権を取得した事も理由の1つだが、21億もの大金が手に入れば更にラグビーに力を入れる事が出来る。

企業が強くなり、サンウルフルズも強くなり日本代表も強くなる。テレビでは特番が組まれラグビーの楽しさや格好良さは小学生の目に映る機会が増えるのだ。

そして、サッカーや野球だけのスポーツ特集とはおさらば。そこにはラグビーが肩を並べテレビの前にはスター選手のスーパープレイが見たい子供たちが待ち構えているような将来をラグビーファンは望んでいる。

そのためにも、どうやって「ラグビーの面白さ・楽しさ・カッコよさ」を伝えれるかが重要だ。それは、情報発信における課題なのかもしれない。

 どれがナイスプレー?

サッカーであれば、得点やアシスト。野球であれば、ヒット、ホームランにより選手が何をしたのか伝える事が出来る。ラグビーだと注目している選手がトライをしてくれるか、五郎丸選手のようにゴールキックを決めてくれるかのどちらかだろう。

しかし、ラグビーの場合 結果よりもプロセスを評価する方が多い。トライを取るまでに誰が何をしたかが非常に大事なのだ。

例えば、5本のトライよりも攻撃に繋がる1本の激しいタックルの方が価値あるプレーと言われている。味方のために体を張ったプレーは、ラグビーにおいては非常に大事なのだ。

サッカーの試合で、自陣ゴール前でスライディングをしてボールを奪い、そしてそのままMFやFWがパスを回しゴールを決めたとする。

恐らく、讃えられるプレーヤーはアシストした選手とゴールを決めた選手だ。ラグビーは違う。タックルをしてボールを奪い返した選手が一番に讃えられるのだ。「お前のトライだ!」と。

 

また、倒れた相手のボール奪う「ジャッカル」については、海外では「ジャッカルキング」と呼ばれている選手もいるくらいだが、日本で「ナイスジャッカル」と言っても日本人の素人には理解出来ないだろう。

もっとディープな話しをすると、スクラムからボールが出てきて、何気なくスタンドオフ(10番)→センター(12番)→ウイング(14番)とパスを回せるのも、プロップが安定したスクラムを組んでくれるからなのだ。

スクラムが少し押されたり、回されたりすればバックスへの球出しが遅れてしまう。縁の下の力もちでもあるプロップの仕事次第では、自分たちのやりたいラグビーは出来ないのだ。

ラグビーやアメフトは、ポジション毎の仕事の役割が違うため、そこを楽しむ人も多い。ジュビロヤマハの清宮監督は、フランカーの仕事について語るのが好きだ。

フランカーの勇敢なタックルが試合の流れを変える事もある。見ているものを熱くさせる激しいタックルはラグビーファンにはたまらないのだ。パスができなくても、トライができなくても、タックルができれば、ラグビーはできるし”ヒーロー”にもなれるのだ!

 

 

そして何より、体が大きくなくてもヒーローになれる。ニュージーランド代表のフルバックにダミアン・マッケンジーという選手がいるが、サイズは175cm 81kgと日本代表の中にいても小柄な体格ながら、切れ味抜群のステップでファンを魅了する。女性ファンも多く、何よりゴールキック前の笑顔が可愛い。

 

こんな選手がいることは、日本の小学生は知らないだろう。日本人と同じくらいの体格で、世界最強のオールブラックスの一員とは驚きだ。  

 子供がラグビーを楽しむ環境

 子供達がもっと気軽にラグビーが出来る環境をどんどん作ってほしい。野球やサッカーと違い、ラグビーはトライする時もタックルする時も地面にお腹が付いている事が多い。土に寝っ転がっていては、お母さんの洗濯も大変。
なので、海外のように芝生のグランドが増えてくれれば気軽にラグビーを楽しむ事が出来るだろう。もっと気軽にカッコ良くトライができる。

小学校の教科書に2008年に採用されて以来、 ラグビー人口の増加とともにタグラグビー人口の増加も進んでいるようだ。

しかしながら、公園で子供達が遊ぶスポーツはサッカーボールを蹴っている少年ばかりだ。ラグビーをしている子供達をほとんど見かける事がない。見かけたとしても、お父さんが子供にラグビーを教える姿だけだ。

やはり、ラグビーに振れやすくする環境は大事だろう。「タックルは危険」という理由でラグビーをやらせない親も多いのだ。

しかも、コンタクトプレーが原因で怪我をしてしまい親とスクール側で裁判になるケースもある。いっそうの事コンタクトなんてやめてしまえばいいのにと思うがどうだろう。

実際にラグビー強豪国では小学校の低学年にタックルはやらせない。脳震盪や怪我のリスクだ高いからだ。小学校低学年はタッチフットでスキル磨き、高学年でコンタクトスキルを磨く。

日本のラグビー協会も、いつかは変わる時が来るだろう。人を増やすにはまず入り口を広くすることだ。これはビジネスも同じ。しかし現代のラグビースクールは最初から入り口が狭いのだ。

 

だからこそ公園でラグビーをする子供なんていない。サッカーボールや野球のボールが忘れらている事はあるが、ラグビーボールが忘れられている事はない。

もっと気軽に子供も女性もラグビーができる環境をいろんな地域で増やしてくれれば、”寝て起きて”が多いスポーツも気軽に遊ぶ事が出来るだろう。

日本では芝生の手入れの問題もあるので、人工芝が良いだろうか。10年くらいはメンテナンスいらずだ。芝生の導入はラグビーだけにとどまらず、いろいろなスポーツの普及に寄与する事が期待できる。

 

何より、今の日本ラグビーにおいての最大の魅力は、日本にいながらスーパーラグビーに参戦できるという環境だ。一昔前では、日本人がスーパーラグビーでプレーする事は考えられなかった

。スクラムハーフの田中史郎選手をはじめとして活躍してくれた日本選手のお陰だろう。これほどまでに日本ラグビーにとって嬉しいことはない。世界の超スター選手と戦えるのだから。サッカーだと、メッシやロナウドと試合が出来る。サッカー少年であれば誰もが喜ぶ。

 

いつしか、ボーレン・バリットやマイケル・フーパーと試合がしたい。そんな小学生が日本に増えてくるようにラグビーの楽しさを、ラグビーを愛する皆で子供達に伝えていこう。日本ラグビーの発展に寄与、そして何より2017以降の小学生のなりたい職業にラグビー選手がトップ10入りするように。

小学生ラグビースクール(東京都)入れるなら何処がいい?

東京都のラグビースクールに 「子供を入れてみようかな~」 とお考えの方は是非参考にして欲しい。 2019年の日本ワールドカップ、2023年ワールドカップフランス大会。開催後のラグビー熱をうまく取り込む ...

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