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ラグビー日本代表が南アフリカに勝利した事がどれだけ凄いのか。

2015年ラグビーワールド杯 南アフリカ対日本代表戦の翌日、新聞を買った日本人はどれくらいいるだろうか。勝利の余韻に浸りどれだけの人が目を通しただろうか。インターネットが主流の情報社会、新聞を購入する機会も減ってきた中での歴史的大勝利。ラグビー日本代表の勝利を讃えたスポーツ新聞はいつも以上に売れた。

 

なぜならば、この試合こそがスポーツ界における”今世紀最大の番狂わせ”だったからだ。

 

【ラグビー日本代表以外の過去の大波乱ゲームはこちら】

 

日刊スポーツもサンスポもスポニチも2015年9月21日(月)のスポーツ新聞はラグビー日本代表の勝利に酔いしれた。

 

そう、この勝利を恐らく世界中にいる99%のラグビーファンが予想できなかったからだろう。勝てると予想していたのは、エディージョーンズHCと数名の日本代表選手だろう。

 

エディー・ジョーンズHCは南アフリカ代表のフーリー・デュプレアと試合前に「君たちを倒せると信じている選手は、何人かいる」と話している。(ソース:http://theborderless.jp/967/)

 

ラグビーファンも南アフリカに勝てるとは思っていないだろう。つまり見どころは負け方だ。評価は人によっても異なるだろうが、失点が50点以内で、得点が10点以上なら上出来といったところか。出典ラグビーW杯開幕目前!日本の実力と見どころは? (ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース ⇦すでに記事が削除されまてます。

 

もちろん勝利を信じたいが、世界ランク3位と13位では40~50点取られるほどの実力差がある。負けたとしても失点が20点台、攻撃で1トライが取れれば大健闘。出典【砂村光信氏展望】日本、対南ア仕様のベストメンバー 前半10点差以内なら… — スポニチ Sponichi Annex ラグビー

 

スポーツブックで、南アフリカ優勝が7.00倍に対し日本代表は1,001倍と公表されていたオッズを見ても、日本の勝利を予想していたラグビーファンはいなかったのだ。

なぜここまで、「日本は弱い。」「日本ラグビーは世界に通用しない。」と世界中のラグビーファンもマスコミも決めつけていたのだろう。

特に南アフリカの新聞紙では「ボクス(愛称)はパールハーバーに沈んだ」と過激な見出しで監督の采配を批難。解雇騒動まで出る始末。南アフリカでは異例の謝罪会見をまで発展したのだ。

 

ワールドカップでの成績

日本ラグビーのこれまでの成績は、24試合戦って、1勝2分21敗と唯一の白星は91年大会のジンバブエ戦での勝利(52−8)。その後、2007年、2011年とニュージーランドのレジェンド ジョン・カーワンHCが指揮官を務めたが1勝が遠かったのだ。

<W杯日本の成績変遷>

第1回 1987年 ニュージランド&オーストラリア大会
→予選プール敗退

第2回 1991年 イングランド大会
→予選プール敗退

第3回 1995年 南アフリカ大会
→予選プール敗退

第4回 1999年 ウェールズ大会
→予選プール敗退

第5回 2003年 オーストラリア大会
→予選プール敗退

第6回 2007年 フランス大会
→予選プール敗退

第7回 2011年 ニュージーランド大会
→予選プール敗退

 

過去の7回大会で決勝トーナメント進出は0回、サッカーとは違いアジアナンバー1でワールドカップに出場しても、南半球・ヨーロッパ勢に力及ばず、決勝トーナメントまでの道のりは遠いのだ。

 

特に第1回大会での、「ブルームフォーティーンの悪夢」をご存知だろうか。ニュージーランド代表の試合で145対17で大敗を喫しているのだ。スクールウォーズの高視聴率もあり日本のラグビー人気も絶好調の時、この試合を見せつけられたラグビーファンは次々に離れていきスタジアムに閑古鳥が泣くようになったと言われている。実際に試合の動画を欲しい。

 

一方で南アフリカの成績はというと、第1回、第2回大会は人種隔離政策(アパルトヘイト)に対する国際的な制裁の影響で出場することが出来なかったが、

 

1995年第3回大会から出場しており、初出場ながら日本に大量得点で勝利したニュージーランドを破り初優勝を果たしている。さらに2007年も2度目の栄冠を勝ち取っている。

 

初優勝のノンフィクションストーリーはインビクタス 負けざる者たち (字幕版)で映画化されている。

 

<W杯南アフリカの成績変遷>

第1回 1987年 ニュージランド&オーストラリア大会
→不出場

第2回 1991年 イングランド大会
→不出場

第3回 1995年 南アフリカ大会
→優勝

第4回 1999年 ウェールズ大会
→3位

第5回 2003年 オーストラリア大会
→ベスト8

第6回 2007年 フランス大会
→優勝

第7回 2011年 ニュージーランド大会
→ベスト8

 

日本の成績と比べてみてどうだろうか?一方はラグビー弱小国、一方は強豪国。過去の成績を鑑みると南アフリカの圧勝を予想するのは当然の考えだろう。むしろ、日本が勝つことに予想するのはギャンブルと言っても過言ではなかったのだ。

 

ちなみに、1987年の第1回大会で日本に大勝し2015年ワールドカップで優勝したニュージーランドの過去の成績は下記の通り

<W杯ニュージーランドの成績変遷>

第1回 1987年 ニュージランド&オーストラリア大会
→優勝

第2回 1991年 イングランド大会
→3位

第3回 1995年 南アフリカ大会
→準優勝

第4回 1999年 ウェールズ大会
→4位

第5回 2003年 オーストラリア大会
→3位

第6回 2007年 フランス大会
→ベスト8

第7回 2011年 ニュージーランド大会
→優勝

 

申し少し、他の角度から見てみよう。

これまで、南アフリカに勝った事がある国はどれくらいあるのだろうか。()内はW杯の最高成績

1.ニュージーランド(優勝)

2.オーストラリア(優勝)

3.イングランド(優勝)

4フランス(準優勝)

5.アイルランド(ベスト8)

6.スコットランド(4位)

7.アルゼンチン(3位)

8.ウェールズ(3位)

 

日本のように、ワールドカップの予選で敗退しているようなチームとは違いどの国も決勝トーナメントに出場している国だ。

 

また、ニュージラーンドには負け越しているものの他の国には勝ち越しており、事実上ラグビーでは世界第2の強さを誇るのが南アフリカなのだ。

 

一方、日本と上記8国の強豪国との対戦結果は、ウェールズに2013年 史上初めてホームユニオン(イングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズ)から1勝をあげるという歴史的な勝利があったが、対戦成績自体は大きく負け越している。ウェールズ以外の国には勝った事は1度もない。

 

以上の事から、ラグビーファンの誰もが日本が南アフリカに勝つ事など予想できなかったのが現実である。

 

とある朝のニュース番組では、日本代表が南アフリカに勝つ事の凄さを”例え”で話ししていたが、その例えが、「桐谷美玲が吉田沙保里に勝つくらいすごい!」と非常に納得のいく例え話しをしていた。

 

それではこの試合を見た事がない人も、見ていた人も、今一度ハイライト動画であの感動をもう一度。

 

そしてこの奇跡の試合を世界中のマスコミが賞賛し、ラグビーを知らない人もSNSに投稿しラグビー日本代表の勝利に感動した。SNSの反応が、この勝利の凄さを物語っていたと言っても過言ではない。

 

勝利したこと自体もだが、、引き分けを捨てて勝ちに行った日本代表の戦い方についても賞賛された。

 

世界の反応

ガーディアン紙は「W杯史上、比類のない試合。世界に波紋を広げた」と報道。デーリー・テレグラフ紙は電子版のトップで「史上最大の番狂わせ」と伝えた。出典「ラグビーW杯史上最大の衝撃」 英メディア、異例の扱い  :日本経済新聞

 

選手自身の判断力の向上を口をすっぱくして言い続けていたジョーンズHCは、「勇敢という言葉以上。W杯史上最高のゲームの一つ」と最大級の表現でたたえた。出典エディー日本、南アに逆転大金星!勇敢すぎるラストプレーに世界感動 (2/4ページ) - ラグビー - SANSPO.COM(サンスポ)

 

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