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ラグビーQ&A ルール

ラグビーのルールを初心者向けに簡単解説。

ラグビー ルール

このページではラグビー初心者向けに基礎知識と簡単なルール説明を行っています。

ラグビーの試合を見たことない人も、見に行ったけどイマイチルールが分からくて楽しめなかった人も、このページを読んでいただけると楽しくラグビー観戦ができるかと思います。

ラグビーの基礎知識を学ぼう

ラグビーとは?スポーツの概要と歴史

ラグビーは、球技の一種であり、2つのチームが対戦し、楕円形のボールを使ってプレーするスポーツです。ラグビーは選手同士のフィジカルな接触が特徴であり、戦略性とスポーツマンシップが重要視される競技です。この章では、ラグビーの概要と歴史について解説します。

まず、ラグビーの起源はイギリスにあります。19世紀初頭、イギリスの学生たちがフットボール(サッカー)のルールに納得せず、独自のルールを作り出しました。

1823年、ウェブ・エリスという少年がボールを手で持って走る行為を行ったことが、ラグビーの起源とされています。その後、ラグビーはイギリスの学校や大学で広まり、さまざまなルールの統一や発展が進みました。

ラグビーの特徴的なルールとしては、ボールを前方に投げることや、タックルを使って相手を止めることが挙げられます。

ラグビーは攻撃と守備の要素が絶妙に組み合わさっており、攻撃側はボールを前進させるためのプレーを展開し、守備側は相手を止めてボールを奪うことを目指します。

現在のラグビーは、国際ラグビーボード(World Rugby)によって統括されています。世界的ではワールドカップが最も注目される大会であり、4年に一度開催されます。

また、ラグビーは男女を問わず幅広い年齢層に人気があり、特にイギリス、ニュージーランド、南アフリカなどの国々で盛んにプレーされています。

ラグビーは、フィジカルな接触や高度な戦略性が求められるスポーツですが、その分魅力も豊富です。

ラグビーボールとピッチの特徴

ラグビーのプレーには特徴的なボールとピッチが使用されます。

まず、ラグビーボールは特殊な形状をしています。

通常、ラグビーボールは楕円形であり、先端部分が尖っています。この形状によって、ボールを投げたりキックしたりする際に予測しづらくなり、戦略性の高いプレーが可能になります。

また、ラグビーボールはラバーや合成皮革で作られており、しっかりとしたグリップを提供するため、選手がボールをしっかりと掴むことができます。

次に、ピッチ(コート)の特徴についてです。ラグビーのピッチは長方形の形状をしており、広さは100メートル×70メートル程度です。

また、ピッチは「ハーフウェイライン」と呼ばれる中央のラインで2つに分割されており、攻守交代やキックオフなどのプレーの起点となります。

点数が加算される場所は「インゴールエリア」です。ボールをコントロールしたまま相手チームのインゴールラインに辿り着くことでトライが成立し、5点が獲得されます。

ラグビーのボールとピッチの特徴は、この競技独特の魅力を形作っています。フィジカルな接触や戦略性を伴うプレーが展開される一方で、ボールの形状やピッチの広さによって予測不可能な展開も生まれます。

これらの要素が組み合わさることで、選手たちは協力し合いながらスリル溢れる試合を展開し、観客を魅了します。

ポジションと役割

ラグビーでは、各選手には特定のポジションと役割があります。それぞれのポジションは、攻撃と守備の場面で異なる役割を果たし、チーム全体の連携と戦略を支えます。

ポジションと役割を見てみましょう。

FW(フォワード)8人の選手

ポジション 背番号 役割
プロップ、フッカー 1番・2番・3番 スクラムにおいて前列の選手です。強靭な体力とテクニックを持ち、スクラムの安定性とボールの奪取を担当します。
ロック 4番・5番 フロントロウの後ろに位置し、スクラムやラインアウトにおいてリフトアップやジャンプを行います。強靭な体力とジャンプ力が求められ、ボールの奪取や攻撃の牽引役となります。
フランカー 6番・7番 スクラムやラック周辺で活躍する選手です。ボールの奪取や相手の攻撃を封じる役割を果たし、守備の要となります。
ナンバー8 8番 スクラムの後ろに位置し、攻撃のキープレーヤーとなります。ボールキャリーの力強さやテクニックに優れ、攻撃の起点となる重要な役割を担います。

 

BK(バックス)7人の選手

ポジション 背番号 役割
スクラムハーフ 9番 スクラムやラックからのボールの供給役です。的確なパスや選択、スピード感のある動きが求められ、攻撃の組織と流れを担当します。
スタンドオフ 10番 攻撃の司令塔となるポジションです。キックやパス、ランニングプレーの決定を行い、チームの攻撃を統率します。
センター 12番・13番 攻撃の中核を担うポジションです。強力なランニングやステップ技術、正確なパスなどを駆使して相手守備を崩し、攻撃の幅を広げます。
ウイング 11番・14番 スピードと敏捷性が求められるポジションです。サイドライン近くを駆け抜け、トライを獲得する役割を果たします。
フルバック 15番 守備の最後の砦となるポジションです。キックの受け取りやカウンターアタックなど、全体を見渡しながら的確なプレーを行います。

 

これらのポジションは、攻撃の流れや守備の組織を支える役割を担っています。各ポジションの選手は、自身の役割を理解し、チームメイトとの連携を図ることが重要です。

戦術やプレースタイルによって、ポジションの特性や役割に違いがあります。

ラグビーのポジションと役割は、個々の選手が自身の役割を理解し、協力しながらチームとしての戦術を実行することで成り立ちます。ポジションごとの専門性や役割の違いを理解し、それぞれの役割を最大限に発揮することが、チームの成功につながります。

初心者向けラグビーのルール解説

ラグビーの試合形式と基本ルール

ラグビーは、試合形式と基本ルールに特徴があります。この節では、ラグビーの試合形式と基本ルールについて詳しく解説します。

まず、ラグビーの試合形式を見てみましょう。

◇15人制:通常のラグビーの試合形式で、80分間の2ハーフ制で行われます。ハーフタイムでは、選手たちは一時的に休憩し、戦略の再評価や体力の回復を図ります。

◇セブンズ:7人制ラグビーとも呼ばれ、通常のラグビーよりも少ない選手で行われます。試合時間は14分間のハーフで、合計で14人の選手で行われる短い時間の試合です。セブンズは迅速な展開とスピード感が特徴で、国際大会などで人気があります。

ラグビーの基本ルールについても見てみましょう。以下は代表例です。

ルール 内容
ゴールとトライ ラグビーの目的は、ボールを相手チームのゴールエリアに持ち込んでトライを決めることです。トライは5点が加算され、ゴールキックに成功するとさらに点数が加算されます。
フォワードパスの禁止 ラグビーでは、ボールは後方へのパスのみが許されており、前方へのパスは禁止されています。ボールを前進させるためには、キックやランニングプレーを活用する必要があります。
ラックとモール ゲームの動きの中でラックやモールと呼ばれる状況が生じます。ラックは地面に触れたボール周辺での争奪戦であり、モールは選手たちが組み合ってボールを押し進めるプレーです。
オフサイド サッカーと同じようにオフサイドがあります。オフサイドの選手はプレーに関与することができません。

また、ラグビーではフェアなプレーと敬意が重視されます。プレー中には反則や危険な行為を避けるためのルールがあります。

さらに詳しく

たとえば、高いタックルやラグビーボールへの故意ないし危険なプレーは反則とされ、ペナルティやイエローカード、レッドカードによる退場といった処分が科される場合があります。

ラグビーはハードでフィジカルなスポーツでありながら、ルールとマナーに基づいたスポーツマンシップも重要な要素です。

試合中には審判の判断を尊重し、フェアなプレーを心掛けることが求められます。また、相手チームや審判に対しても敬意を払い、ラグビーの精神を体現することが大切です。

得点方法は5点・3点・2点の3つ 

ラグビーの得点方法について詳しくみていきましょう。キックでも得点が生まれるため有能なキッカーがいるチームはどこからでも点数を狙いに行けます。

1.トライ(5点)

相手陣のインゴールと呼ばれるエリアにボールを持ち込んで地面につけると5点が入ります。インゴールに入ってゴールポスト近くまでわざわざ走るのは、2.コンバージョンゴールを狙いやすくするためです。

 

2.コンバージョンゴール(2点)

トライをした側に与えられるゴールキックのことで、トライした地点の延長線上から狙います。H型のゴールポストとクロスバーの上の間を越えると2点が入ります。

3.ペナルティゴール(3点)

重い反則があった場合、相手側にはペナルティーキック(PK)が与えられます。ここから狙うゴールキックをペナルティーゴール(PG)と言い成功すれば3点が入ります。

 

4.ドロップゴール(3点)

ペナルティーなどにより、一度試合が止まってからではなくプレーが継続している中で、ボールをワンバウンドさせてからキックを蹴ってゴールを狙います。

 

試合時間前後半80分が終了した時点で、より多くの点数を取れたチームが勝ちとなります。チームの目的は点数を取ることです。陣地を取り合うのでもなく、トライを取り合うのが目的ではありません。点数を取り合うのです。

ラグビーではボールを前に運ぶ方法として、”ボールを持って前に走る”か”キックを蹴って前に出る”かの2パターンですが、トライラインまでボールを運べなかったとしても、有能なキッカーがいるチームは、ペナルティーゴールだけで勝利する事もあるのです。

スクラムとペナルティーキック

そして、何より決められたルールを守りプレーを継続する必要があります。反則があれば1度プレーが止まります。

そして、ルール違反をした後のプレー再開は大きく2つに分かれます。スクラムペナルティーキックです。

スクラム

ラグビーのポジション フォワード

まずスクラムから説明しましょう。1チーム15人のうちフォワード8人の選手が相手フォワードと肩を組み押し合います。このスクラムは押したり組む角度によっては次の攻撃が有利になったり、ディフェンスのやり易さにも影響してくるため、とても重要なのです。

下記の動画はアルゼンチン対ニュージーランドのスクラムですが、スクラムが強いアルゼンチンが次の攻撃も有利に進めています。

力の差があれば、スクラムを押したままトライラインまでボールを運ぶ事も可能なのです。これを「スクラムトライ」と言います。下記動画は日本代表対韓国の日本のスクラムトライです。

ペナルティーキック

ラグビー ペナルティーキック

続いてペナルティーキックについて説明します。このペナルティーキックはスクラムを選択出来る他に下記の3つのアクションを選択する事が出来ます。

選択肢

①ペナルティーゴールで3点を狙うか
②タッチキックを蹴って敵陣に攻め込むか
③タップキックを蹴ってすぐに攻撃を仕掛けるか

①ペナルティーゴールについては、上記の得点方法にて説明しているので省略しますが、②と③については説明しておきましょう。まず、②のタッチキックですが、試合を見ていて「なぜキックを蹴ってわざと外に蹴り出すの?」と疑問を抱いたい人も少なくないでしょう。

サッカーと違い、ラグビーはペナルティーキックでタッチラインの外に蹴り出した場合、どの場所から蹴りだしても、外に出た場所からラインアウトでリスタート出来ます。

但し、ペナルティーキック以外で外に蹴り出した時は、50:22のルールを除いては基本的に相手ボールからのリスタートとなります。

続いて、③のタップキックについては、下記動画を見た方がわかり易いでしょう。陣地を大きく稼ぐ必要がない敵陣のゴール前でタップキックから攻撃を仕掛けています。

以上が試合中にレフィリーが笛を吹き試合を止めた後のリスタートです。事項からはどのような反則で試合を止めるケースが多いのか見ていきましょう。

ラグビーにはどんな反則があるのか?

スクラムで試合再開となる反則

必ずスクラムでリスタートするルール違反は下記の2つです。この2つについてはラグビーをあまり知らない人も聞いた事はあるでしょう。

ノックオン

自分の前方にボールを落としてしまった際に、落とした地点から相手ボールスクラムでリスタートします。
↓下記動画でノックオンを確認出来ます。

スローフォワード

前にボールを投げてしまった際に、投げた地点から相手ボールスクラムでリスタートします。ラグビーのパスは必ず横か後ろにパスしなければいけません。

アメフトのようにダイナミックに前にパスする事はありませんが、稀に、少し前に投げてしまったり、パスをもらう選手がパスを出す選手より微妙に前に出ている事があるのです。


ソース:https://www.homemate.co.jp/useful/rugby/index02.shtml

 

これら2つのプレーの共通点は、敵のアタックやディフェンスを邪魔するわけではなく、自分達がルール通りに出来なかったプレーになります。なので”反則”とまではいきません。

その為、相手にペナルティーキックを与えるのではなくスクラムで試合を再開するのです。

つまり、相手ボールのスクラムでもスクラムを押し返してマイボールにする事も出来るのです。

ペナルティーキックでリスタート

続いて、ペナルティーキックでリスタートするルール違反について紹介します。相手のアタックやディフェンスを妨害するプレーや危険なプレーを犯した時はペナルティーとのなり、ペナルティーキックでリスタートします。また、このペナルティーでは、スクラムを選択する事も出来ます。

1試合で両チーム合計して10回〜20回は反則を犯しますが、以下の4つの反則を頭に入れておけば、レフェリーが笛を吹いて試合を止めても「あ〜あの反則か。。」と試合を冷静に判断する事ができるでしょう。

主な反則プレー

①ノットリリースザボール
タックルされた選手が倒れた場合、ボールを離す決まりですが離さなかった場合に取られてしまう反則です。相手のディフェンスを妨害したプレーです。

アタックしているのに笛が吹かれて相手ボールになった時、「えっ何で?」と思ったら、ほぼこの反則が原因です。関西ラグビー協会がノットリリースザボールについて説明している動画がありますのでご覧下さい。

 

実祭の試合だと、レフェリーが下記動画のような動きをしながら笛を吹くのですぐにわかるでしょう。23秒〜30秒をご覧下さい。

 

ワールドカップ2019では「姫野ジャッカル成功!」と実況の方が大きな声で叫んでいたことを覚えている方もいるのではないでしょうか。

通常、ジャッカルはボールを奪うプレーなのですが、上手い選手はボールを奪えるのに「相手がボールを放さない!」とレフェリーにアピールし、ノットリリースザボールの反則を取りにいきます。

そして、ペナルティーゴール3点を狙いにいくのです。

②オフサイド
ラグビーのルールの中でも一番難しいルールですが、このルールを理解すればラグビーのルールは覚えたも同然です。プレーしてはいけない場所からプレーに加わるとオフサイドという反則を取られてしまいます。オフサイドの位置にいても、プレーに参加しなかったりプレーを妨げる位置にいない場合は笛は吹かれません。

YAMAHAジュビロ磐田ラグビー部のオフサイドの分かり易い説明動画がございますのでご確認下さい。

 

③ハイタックル
首より上にタックルに入るとハイタックルを取られます。これは危険なプレーとして、2015年ワールド杯あたりから厳しく笛を吹かれるようになりました。その後、ルール変更もあり1発退場もあり得る危険なプレーとして注視されています。


ソース:朝日新聞デジダル

 

④ノットロールアウェイ
タックルした選手又は、された選手は(倒れた場合)ボールから離れなければならないが、離れなかった場合に反則を取られてしまいます。

倒れたプレーヤーはプレーに参加する事は出来ません。

上から人が乗っかり動けないときも邪魔していると判断され基本、反則となります。

 

以上がラグビーの試合で多い反則の種類です。これらの反則を完全に覚える必要はなく、何となく理解しておくだけでも十分に楽しめるスポーツです。

これまで「???」となっていたプレーも「おいっ!何やってんだよ!」というような熱狂に変わるかもしれませんね

最後におさらい

ラグビーはフィジカルなスポーツですが、フェアプレーとスポーツマンシップも重要な要素です。

ラグビーの魅力を最大限に楽しむためには、ルールを少し理解して選手たちを応援しましょう。

得点方法は4つ

①トライ:5点

②コンバージョンゴール:2点

③ペナルティーゴール:3点

④ドロップゴール:3点

ラグビーで多い反則は下記の4つ

①ノットリリースザボール→倒れたらボールから手を離そう

②オフサイド→立ち位置を確認しよう

③ハイタックル→危険ばプレー

④ノットロールアウェイ→倒れたら邪魔にならない位置へ

それでは、日本代表を応援しましょう。

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