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ラグビーQ&A ルール

ラグビーのルール ラックとはなんぞや!

ラグビーの魅力を存分に味わうためには、ゲームの特異なルールや用語を理解することが欠かせません。中でも「ラック」はラグビー固有のプレーで、その理解は観戦の楽しみを格段に増す鍵となります。

初めてラグビーを観戦したあなたでも、本記事を読み終えるころには、ラックのルールを理解し、ゲームが一層面白く感じられることでしょう。さらに深い理解を得て、観戦の楽しさを10倍にしましょう!

第一章:「初心者向け:ラグビー基礎知識と"ラック"の役割」

ラグビー、一度見始めるとその熱量と戦略性から目が離せなくなりますよね。しかし、「ラック」という言葉やその動きがいまいち理解できない、という方も少なくないかと思います。

まずはゲーム全体の流れと目的を理解し、その中で「ラック」がどのような役割を果たすのか、一緒に見ていきましょう。

ラックの基本的な概念から、その影響と意義まで、これを読めばラグビー観戦が一段と楽しくなること間違いありません。

ラグビー入門:ゲームの基本ルールと目的

ラグビーは、フィールド上の15人(または7人)の選手が互いにボールを奪い合い、相手ゴールラインを超えてトライを狙うスポーツです。ラグビーフットボールとも呼ばれ、全ての選手が攻撃と防御の両方をこなすなど、他のスポーツとは一味違った魅力があります。

ゲームはトライ、コンバージョンゴール、ペナルティゴール、ドロップゴールで得点を重ねます。トライは5点で、これはボールを相手ゴールラインのゴールエリア内に持ち込み、地面に押し付けることにより獲得します。

トライを獲得した後には、コンバージョンゴールのチャンスがあり、これはゴールポスト間のクロスバー上方をボールが通過することで2点が加算されます。

ペナルティゴール(3点)は、相手チームがルール違反を犯した際に与えられる機会で、ドロップゴール(3点)はフィールドプレー中にいつでも試みることができます。

これらの得点法を駆使して、相手よりも多くの得点を挙げることがラグビーの目的です。

得点方法 得点
トライ 5点
トライ後のコンバージョンキック 2点
ペナルティー後のゴールキック 3点
ドロップゴール 3点

次に、試合の進行についてです。ラグビーは、前進するためにはボールを横か後ろにパスするか、自分で走るしかありません。前にパスすることは反則となります。

また、タックルされた時やボールが地面に落ちた時には「ラック」という独特のプレーが始まります。

ココがポイント

「ラック」はラグビー特有のプレーで、タックル(相手を倒す技)後に発生し、両チームの間でボール奪取の競争が行われます。

ラックの基本概念:ラグビーにおける特別なシチュエーション

ラグビーの試合中には様々な局面が生じますが、中でも「ラック」はゲームが激しく動くキーポイントとなる瞬間です。

さらに詳しく

ラックとは、具体的に言うと、タックル(選手同士の接触)が起こり、ボールが地面に落ちた状況で形成される特殊なフェーズを指します。

「ラック」が形成されると、プレーヤーたちは特別なルールの下で行動しなければなりません。このルールはラグビーの安全性を確保するだけでなく、フェアプレーを促進し、戦略的な選択肢を増やすために設けられています。

また、「ラック」の場面では、ボールを奪おうとする選手(通常はフォワードと呼ばれる前方の選手)たちは力と技術を駆使して相手選手を押し出し、ボールを自陣に引き寄せることを目指します。

このボールの奪い合いが、「ラック」の最大の魅力であり、試合の勝敗を左右する重要な局面なのです。

ラックが形成されると、それまでの開放的なプレーが一時的に制限され、より緻密な戦略と力の組み合わせが求められます。観戦する側もこの「ラック」の局面を理解することで、より深くゲームを楽しむことができるでしょう。

次に、「ラック」が試合に与える影響と意義について詳しく見ていきましょう。

ラックがラグビーゲームにもたらす影響と意義

ラックはラグビーのゲームに非常に大きな影響を及ぼします。まず、ラックが発生すると、その場所は一時的にゲームの中心となり、選手たちの動きや戦略がそのラック周辺で展開されます。

この時、どのチームがラックを制するかによって攻防が大きく変動し、ゲームの流れが大きく動く可能性があります。

ラックは、チームにとって攻撃の機会を保持するため、または守備を固めるための重要な要素となります。

攻撃側

攻撃側では、ラックを速やかに形成し、安定したラックの形を作ることで、次の攻撃をスムーズに行うための基盤を作ります。

タックルされてからラックを作ることが多いですが、わざとタックルをされてラックを作る戦略もあります。

攻撃側

守備側では、ラックを形成することで攻撃側のプレーを一時的に中断させることができ、その間に守備陣形を整える時間を稼げます。

また、ラックに挑むことで攻撃側からボールを奪う(ターンオーバー)可能性も生まれます。

このターンオーバーは、ゲームの流れを一変させ、逆襲のきっかけとなることが多いため、ラックの重要性が一層際立ちます。

このように、ラックはゲームの流れを大きく左右する要素であり、選手たちの力と技術、そしてチーム全体の戦略を試す場面となります。

そのため、ラグビーの試合を観察する際には、ラックの状況やその結果がゲームの展開にどのように影響を与えるかを注視すると、より深い理解と楽しみが得られるでしょう。

以上がラックがラグビーゲームにもたらす影響とその意義になります。次章では、具体的なラックの形成からその終了までのプロセスを詳しく見ていきましょう。

第二章:「詳解!ラグビーの"ラック"で起こる一連の動き」

第一章ではラグビーの基本的なルールと、ゲームにおける"ラック"の重要性について触れました。

第二章では、「ラック」が具体的にどのような状況で発生し、選手たちがどのような動きをするのか、またラックが終わった後のゲームの進行について深掘りしていきます。

「ラック」の一連の動きを理解することで、ラグビーの駆け引きや戦略がより明確に見えてきます。それでは具体的に見ていきましょう。

ラックが発生する瞬間:どのような状況でラックは形成されるのか?

ラグビーの"ラック"は、ゲームの流れを大きく左右する重要な場面です。観戦時にラックが発生したときに注目すべきポイントをいくつか紹介します。

まず、"ラック"が形成される瞬間です。タックル(選手を取り抱えて地面に倒す技)が成功し、ボールを持った選手が地面に倒れるとラックが形成されます。このとき、タックルされた選手が寝る向きやボールの位置、周りの選手の配置がその後の攻防に大きく影響します。

ボールが出てくるのが遅いとチャンスを逃してしまいます!

次に注目すべきは、ラックを形成する選手たちの動きです。両チームから最低1人ずつ(多くの場合は複数人)が参加し、ボールを奪い合う様子は一種の駆け引きです。

この駆け引きの中で、選手たちは自チームに有利な状況を作り出そうとします。相手を押し出す力み合いだけでなく、ボールの位置を足で変えたり、敵チームの選手を邪魔したりするテクニックが使われます。

定義 ラックとは、双方の一人またはそれ以上のプレーヤーが立ったまま、身体を密着させて、地上にあるボールの周囲に密集するプレーのことをいう。

ソース:ワールドラグビー競技規則

また、ボールを保持している側のスクラムハーフ(通常は9番の選手)の動きも重要です。彼らはラックからボールを取り出す役割を担っていますが、そのタイミングによって次の攻撃の成功率が変わってきます。

さらに詳しく

素早くボールを取り出して攻撃を続けるか、ゆっくりと時間をかけてチームの形を整えるか、その決定は試合の流れを左右します。

最後に、"ラック"の周辺の選手たちの配置と動きにも目を向けてみてください。特にバックス(通常は10番から15番の選手)の位置取りは次の攻撃の手がかりになります。

広がってスピードを生かす展開を狙っているのか、ラックの近くを狙いボールを前に動かそうとしているのか、その意図がここで見えてきます。

ラックの観察ポイントを押さえなながら、これらの細かな動きを見ることで、ゲームの流れや戦略がより理解しやすくなります。

ラック中のプレーヤーの動きと役割:何が許され、何が禁止されているのか?

"ラック"が形成されると、ラグビーは一瞬にして高度な戦略と技術が求められるフェーズに移行します。各プレーヤーは自分の役割を理解し、チームのために最善を尽くす必要があります。

ラックでは前後に並んだプレーヤーが対抗してボールを奪い合います。

もちろん殴ったり、ヘッドロックのような行為はNGです。[/word_balloon]

ラックに参加する選手は決まっていないので、誰でも何人でも参加OKです。

ココに注意

ただし、正面からラックに入る必要があります。つまり、自分のゴールラインを向いてラックに入ることが求められます。これは"ゲート(オフサイドライン)"と呼ばれる想像上の線を越えてラックに参加することを禁じるルールに基づいています。

ラックが形成されると、最後尾にオフサイドラインが形成されるため、ディフェンスは球が出るまでタックルに行けなくなるのです。

ココがポイント

球が出る=スクラムハーフがボールを触った時です。

下記イラストでは黄ボールボールを確保しています。青チームは黄チームの最後尾スクラムハーフボールを出すまでディフェンスに行くことはできません。

また、プレーヤーはラックに参加する際、両足を地面につけ、体重を支えることが求められます。これは"オフフィート"と呼ばれ、体重を支えずにラックに参加する行為は反則とされています。これはプレーヤーの安全を保つための重要なルールです。

ラックに参加している選手は地面にしっかり立つ必要があります。

とはいえ、試合中は上記イラストのように綺麗に立っている事は無いです。基本的に組み合ったら、そのままどちらかに倒れてしまいますが一度ラックが形成されたとレフェリーが判断します。下記のような状態が殆どです。

ラックに参加する選手はラック中にはボールに足を使って触れること(ラッキング)が許されますが、ボールに手を出すことは禁止されています。

ココに注意

ただし、ボールが明らかに出ている場合やラックが終了した場合は、手でボールを扱うことが許されます。

また、プレーヤーがラックを壊す行為、例えば他のプレーヤーを押し出す、厳しく禁じられています。これらの行為は反則となり、相手チームにペナルティが与えられます。

ラック終了後:どのようにゲームが進行するのか?

ラックはゲームが一時停止し、次のフェーズに移るための橋渡しのような役割を果たします。

ラックが終了すると、再び速度と動きがゲームに戻ります。ラックが正常に終了すると、ボールはゲームの続行を可能にする方向に出てきます。

このボールの位置と選手たちの位置によって、試合はさまざまな方向へ進行します。

多くの場合、スクラムハーフがボールを取り、プレーを組み立てます。パスを出す、ランニングで進む、またはキックをするなど、状況によって適切な選択を行います。

ココがポイント

また、ラックが終了した後でも反則が発生した場合、主審はペナルティを宣告します。これは一部の選手がルール違反を犯した場合や、ラックが不適切に形成または終了した場合に起こります。

このペナルティにより、相手チームはフリーキックまたはスクラムの選択、あるいはゴールに向かってのキックを選ぶことができます。

したがって、ラックが終了した後のゲームの進行は、ラックからボールを出すパスの方向や距離、選手たちのポジショニング、そして何よりも戦略と判断力に大いに左右されます。

ラックは一時的な中断を提供しながらも、一方で新たなプレーの火花を生み出す場であり、それがラグビーの醍醐味の一部となっています。

ラックの攻防については下記の動画を参考にすると良いでしょう。モールで押し込んでからのラックでの連続攻撃です。

第三章:「観戦が10倍楽しくなる!ラグビーの"ラック"理解への道」

この章では、ラグビーの醍醐味であるラックについて、より深く理解し、観戦の楽しみを一層広げるためのポイントを解説します。

ラックの観察ポイント、使用される戦術と技術、そしてラグビー観戦での活用法について学びましょう。これらを理解することで、一見混沌としたラックの中にも秩序と戦略が見えてくるはずです。

ラック"発生時の観察ポイント:どこに注目すべきか?

ラックが発生した時に注目すべきポイントは何でしょうか?それはラックの形成、プレーヤーの配置、そしてボールの位置です。

まずラックの形成に注目しましょう。ラックはタックル後に発生しますが、どのようにして形成されるかはゲームの流れに大きな影響を与えます。

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たとえば、タックルされたプレーヤーが倒されながらでも味方にパス(オフロードパス)が出せると、スムーズな攻撃継続が可能になります。

しかし、タックルされたプレーヤーがボールを味方にパスできなければ、ラックが形成され攻撃の流れは一旦停止します。この時、攻撃側と防御側のプレーヤーはラックを形成するために急いで集まってきます。

次に、ラック中のプレーヤーの配置に注目します。ラックへ最初に参加した守備側のプレーヤーはボールを奪うために力を尽くします

ジャッカルと言われるプレーですね

一方、ラックへの参加に遅れた、または入る必要がないプレーヤーは次のプレーを予測してポジショニングします。ここでの配置と動きは、ラック後の攻撃や防御の成功に直結しています。

攻撃側はアタックライン、守備側はディフェンスラインといいます。

最後に、ボールの位置に目を向けましょう。ボールがラックのどの部分にあるかは、次のプレーにとって重要な意味を持ちます。

ボールがラックから見えていれば、攻撃側はすぐにボールを出してプレーを再開できます。しかし、ボールがラックの中にあり隠れている場合、攻撃側はプレーヤーをさらに投入して相手をどかしラックからボールが見えるようにする必要があります。

これらの観察ポイントを把握することで、ラックが形成される瞬間からゲームの流れや戦略を理解する手助けになります。

ラックの戦略と技術:どのような戦術が使われるのか?

ラックにおける戦略と技術は、それぞれのチームの攻撃力や防御力、そしてゲーム全体の流れを大きく左右します。以下にいくつかの主な戦術を詳しく見ていきましょう。

step
1
まず最初に、「セットラック」の戦略です。これは攻撃側が意図的にラックを形成し、敵陣深くに進入するための戦術です。

具体的には、タックルされた後のプレーヤーがボールを保持し続け、自チームの他のプレーヤーを引き寄せることでラックを形成します。これにより、前線を強化し、ボールを安全に保持することが可能となります。

step
2
次に、「クイックラック」です。これはボールを速やかにラックから取り出し、攻撃を素早く再開するための戦略です。

タックル後、即座にボールを放出し、近くのプレーヤーがすばやくボールを拾うことで、防御側が準備を整える前に攻撃を展開します。

step
3
また、防御側にも独自の戦略があります。その一つが「カウンターラック」です。

これは防御側のプレーヤーが積極的にラックに参加し、攻撃側のボールを奪う、もしくはボールの出を遅らせる戦術です。この戦略を使う際は、タイミングと力の入れ方が重要となります。

step
4
最後に、「スプリットラック」の戦術があります。これは防御側のプレーヤーがラックの周囲に散らばり、次のプレーに備える戦略です。

この戦略の目的は、攻撃側の動きを予測し、広範囲にわたる防御ラインを維持することです。

これらの戦略と技術を理解することで、観戦の楽しみが一層深まります。また、自分自身がプレーする際にも、これらの戦略を駆使することでゲームを有利に進めることができるでしょう。

ラグビーの醍醐味は、力と速さだけでなく、戦略的な思考とチームワークにも求められます。それらを理解し、楽しむためには、ラックにおけるこれらの戦略と技術を把握することが重要となります。

さらに、それぞれのチームがどの戦術を用いているのか、そしてその結果としてゲームがどのように動いているのかを観察することで、観戦がより深く、よりエキサイティングなものになるでしょう。

ココがポイント

実際に試合を観てみて、どのチームが「セットラック」を用いてゆっくりと前進しようとしているのか、あるいは「クイックラック」で素早く攻撃を再開しようとしているのか、そして防御側が「カウンターラック」で反撃を試みているのか、「スプリットラック」で広範囲な防御陣形を維持しようとしているのか、その戦略と結果を注目して観戦してみてください。

また、これらの戦術は、チーム内の連携と個々のプレーヤーのスキルに大きく依存します。特に「クイックラック」や「カウンターラック」のような戦略は、精確なパスと迅速な判断が求められます。

そのため、プレーヤー個々の技術や判断力、そして全体としてのチームワークが試合の結果に大きく影響することを理解することが、試合の楽しみをさらに深める一助となるでしょう。

以上のように、ラックにおける戦略と技術は、ラグビーの観戦や実際のプレーにおいて重要な役割を果たします。そのダイナミズムと戦術性が、このスポーツが世界中で愛される理由の一つでしょう。

まとめ

本ガイドブックを通じて、ラグビーの基礎から"ラック"の役割と動き、そして観戦時の楽しみ方までを探求しました。

ラックはラグビーにおける特別なプレーであり、ゲームの流れを大きく左右します。試合の細部に目を向けることで、ラックの発生やプレーヤーの動き、チーム戦略の違いなど、さまざまな視点から試合を楽しむことが可能となります。

そして覚えておくべきは、ラグビーはただ単に強い力とスピードだけのスポーツではないということです。それぞれのプレーの裏には、深い戦略と緻密なテクニックが存在しています。

特に、"ラック"はその象徴的な例であり、試合の攻防を巧みにコントロールします。

ラグビー観戦の醍醐味は、一見混沌とした動きの中にある秩序を理解し、そこから進行するゲームの展開を読み解くことにあります。

このガイドが、皆様がラグビーの試合をより深く、そしてより楽しく観るための一助となれば幸いです。これからの観戦が、一層充実したものとなることを願っています。

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