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複雑で難しい競技の定番と云われるラグビー。しかしどんなスポーツでもやってみればその特徴を覚え良さを理解できるものであり、ラグビーも変わらない。

 

試合会場には日本全国のラグビーファンが友人や同僚、家族にその良さを伝える為に足を運ぶのは珍しくない。

 

 

ルールよりもまずどれだけ熱量のある競技なのかを知るのも人それぞれだ。今回は、鍛えられた肉体をぶつけ合う熱いスポーツ「ラグビー」で、初心者でもこの5つを覚えれば試合を理解できるポイントを説明したい。

  • スローフォワード ~パスは前に投げない~

前にパスをできないのはラグビーの特徴的なルールだろう。

 

類似のアメリカンフットボールでは前後にパスをできるが、ラグビーは前にだけできない。進めない事にストレスを感じる人もいるかもしれないが、このルールがあってこそラグビー、と断言できる魅力がある。

 

迫りくる防御網と攻撃側が互いに向き合いスピードに乗って互いにヒットする瞬間は、見る者だけでなくプレーする者にとってもスリリングでプレッシャーが掛かるシーンであり試合中最もエキサイティングなシーンの一つ。

 

そしてボールを持つ者が主役となり、パス・キック・コンタクトの選択をできる。さらには走るコースさえ自由なスポーツでもあり、そのプレイヤーを他の選手がサポートし連携プレーを駆使するのもラグビーだ。

 

キーワードは”サポート”。サポートは見方の横か後ろに張り付く。前に立っていてはサポートは出来ない!

 

選手達の動き一つ一つが形となり、多様な攻撃を生む。それがラグビーの攻撃フォーメーションなのだ。

  • キック ~エリアを前に出す~

ラグビーのフィールドは横が約70m、縦は約100m。チームでトライラインを越える為にキックはラグビーにとって重要なプレーだ。

 

コンタクトやラン、パスなど華のあるプレーがあるが、チームに素晴らしいキッカーがいれば必ずチームを躍進できる。

 

なぜキックが重要なプレーなのか。

 

例えば、両チームがトライを取るため、またはトライを奪うために最も集中してパワーを注ぐエリは?と問われれば、誰もが「ゴール前の攻防」と答えるだろう。

 

1cmでも前に出る事で手を伸ばせばトライというゴール前では、多くの観客が釘付けとなり注目する。そのプロセスを生む一つがキックなのだ。

 

キックでボールを前に蹴る。蹴られた方はカウンターランもしくはキックで返す。多くのチームがキックの応酬をする。つまり、どのチームもプレーしたくないエリアがあるのだ。

 

つまり自陣ゴール前が最も当てはまる。

 

そこでは相手にトライを許さんと敵陣へ脱出を図るキックが多く用いられる。そして、そのエリアでは一つのミスが相手に得点を献上する事にも直結する事もあるのだ。

 

また、近代ラグビーにおけるキックはエリアを取る事はセオリーだが、小さなスペースさえも戦略的に狙うチームも多く、日本代表もキックパスを駆使し様々な戦術を持つようになっている。

 

日本対イタリア戦で見せた田村のキックパスは見事だった。↓

 

  • アドバンテージ ~レフェリーの手が上がった方が一時有利となる~

ややこしいルールは中々解決できない。

 

試合中なぜボールを保持するチームが変わっていくのか。経験者でも観客席からは目視できない細かいルールもある為、ルールを覚えるには時間が掛かる。

 

しかしレフェリーが試合中に手を上げた側のチームが、一時的に有利に試合を運べるという事を知りラグビーをより楽しむ事ができる。

 

それを「アドバンテージ」という。英語ではAdvantageと言い、有利という意味になる。

 

例えば、敵軍がボールを落とせばノックオンとなり自軍ボールのスクラムで再開するのが基本的なルールなのだが、レフェリーの笛が吹かれるまではプレーを続行されるのだ。つまり攻守が切り替わった瞬間にカウンター攻撃が可能となる。

 

自分達にアドバンテージが与えられれば攻撃側は迷わず思い切ったプレーが出来る。

 

例えミスが起きても相手が最初に起こしたミスの地点まで戻り自分達のボールでスクラムなどルールに則ったセットプレーで再開できるという利点を考えれば、”やりたい事が出来る”つまり、メリットしかない。

  • オフサイド~信号が青に変わる~

サッカーでもオフサイドというルールがあるが、ラグビーでのオフサイドは実に単純だ。

 

セットプレーもしくはタックル発生後に相手がボールを触ればオフサイド解消となりタックルに行けるのだ。

 

触ると言っても状況に応じたルールがあり、指先一つ触った事でオフサイド解消と必ず言える訳ではないが、相手がボールをパスすれば解消と思えば間違いない。

 

正に信号待ちと同じだ。相手がボールを触るまでは”赤”、触れば信号が”青”に変わり、前に発信する事が出来る。 

 

試合では相手の攻撃が始まる瞬間にディフェンダーはタックルに行くのだ。

 

オフサイドの反則は相手が攻撃している時に起こしてしまう反則がほとんどだが、自分達ボールの時にもオフサイドの反則は稀に起こりえる。それは、キックオフサイドだ。

 

キックオフサイドについては下記の説明動画は非常に分かりやすい↓

 

  • セットプレー

ラグビーには2つのセットプレーがある。

 

それは”スクラム””ラインアウト”だ。

 

スクラムではフォワードと呼ばれる8人が一体となり、相手フォワードと組み合う。世界のトップクラスのフォワード総体重は900kgを越える。

 

更にはラグビーで鍛えた強靭な身体から繰り出すスクラムは、試合を左右するとも云われるほどだ。

 

主にノックオンやスローフォワードが起きた後に発生するセットプレーとなる。

 

そして、もう一つはラインアウトだ。

タッチラインをボールが越えると最後に触ったチームから相手チームのラインアウトとなる。

 

フォワード8人が縦に並び相手との間に真っすぐ投げられたボールを競り合うセットプレーだ。※作戦によっては4人でも可能だ。

 

ルール上相手は攻撃側と人数を合わせる必要がある。

 

そしてこのセットプレーに必要なのはスローワ―、ジャンパー、リフタ―の3役だ。

 

スローワ―は作戦通りの場所とタイミングでボールを投げ入れる。ジャンパーはスローワ―から投げられたボールをキャッチする。リフタ―はそのジャンパーを通常よりも更に高く上げる為に下から持ち上げる。

 

特にジャンパーとリフタ―については理屈抜きで体格差が有利となりやすい。

 

国際レベルになれば日本ではなかなかお目にかかれないほどの大柄な選手達が担っている。

2m超の選手が跳び、185cm~190cm以上の選手がリフトする。

 

その高さは圧巻だ。

 

ラインアウトもスクラム同様に重要なセットプレーとなり、その保持率によって試合の勝敗が左右されると分析するチームも少なくないのだ。

 

更に、このセットプレーから直接トライが生まれる事も少なくないのだ。下記の動画でセットプレーから生まれる。華麗なトライを見て欲しい。

 

おさらい

ルールは多いが一つ一つ理解できるだけでラグビーがより面白い競技となる。

 

まず攻撃側は前にパスをできない、(記していないがラグビーではボールを前に落としたら相手ボールとなる)、パスやコンタクトプレーで前に出ようとするがキックによる戦術もある。

 

プレー中の反則やタッチラインの外に出た後にはスクラムやラインアウトといったセットプレーをしなければいけない。

 

全ての攻撃プレーは、対ディフェンスの攻略の為であり、そのディフェンスは攻撃側がボールを持って初めてタックルができる。

 

そして、全ての反則(ペナルティ)があれば、レフェリーが手を上げてアドバンテージというサインを出す。その時こそ、アドバンテージを得たチームは自分達が有利な状況を理解し攻撃のギアを上げていく。

  

様々なルールがある競技故に覚えるルールは沢山あるが、それぞれのルールが試合の状況を動かす要因となる。是非、試合観戦の時にはこの5つを覚えて観戦し楽しんでほしい。

 

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