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「自分たちの競技収入で食べていけるようにならないといけない」

 

こう話すのは、ラグビー協会 新会長の森 重隆氏だ。そして、この日本ラグビープロ化を実現するために副会長に就任したのが、日本ラグビーを名将として盛り上げてきた清宮氏 森会長も日本ラグビー発展のキーマンは清宮氏だと言う。

日本ラグビーの明るい未来

清宮氏の副会長就任は、日本のラグビー選手にとっても嬉しい。代表選手が口を揃えるように「日本ラグビーの明るい未来」を作ってくれると考えているようだ。

 

「ってか、今の日本ラグビーは明るくねーのかよ!」と突っ込みたくなる所だが、完全プロ化はラグビー選手・関係者が、ずっと描いていた日本ラグビーの夢なのかもしれない。

 

ご存じの通り、現在の日本ラグビー競技における収益スキームは、全て主催者側のラグビー協会が握っている。どんなにファンを集めようが、逆に観客がスカスカでも、企業にはさほど関係ない。

 

しかし、完全プロ化になれば、強くなり客を集めてナンボの世界だ

 

リーチ・マイケル選手は、プロ化が実現すれば、あと10年は現役を続行するとインタビューでコメントしている。

プロ化になれば、リーチのような選手は年俸1億円クラスと現在の企業ラグビーとは異なり、ビックマネーが動く事になる可能性が大きい。

 

日本ラグビーのプロ化は、ワールドカップの12開催都市(札幌市、釜石市、熊谷市、調布市、横浜市、袋井市、豊田市、東大阪市、神戸市、福岡市、熊本市、大分市)Origin 12(オリジントゥエルブ)がプロチームの本拠地になる可能性が高い。

 

更に、立ち上げ当初は12都市だが、ラグビーに力を入れたい、スタジアムを作りファンを増やしたいという都市は手を上げ参入する事が出来る。参入都市が増えていき日本ラグビーが活性化する事も狙いの1つである。

 

現行トップリーグとの棲み分けは、プロ野球をイメージするとよいだろう。アマチュアリーグは日本人選手だけとなり、完全に日本社会人リーグとなる。

 

プロ契約の選手などの扱いは明確にはなっていないようだが、プロ選手はプロリーグでラグビーを続けたいだろう。しかし、そう簡単ではなさそうだ。プロリーグは、チームを強くし、ファンを集め、最終的に収益を上げる必要がある。しかも、清宮氏の構想は世界レベルだ。

 

世界で一番強いラグビーリーグを視野に入れているのであれば、極端に言えば、全員スーパーラグビーで活躍する選手を揃える事も可能なのだ。プロであろうが日本人選手が試合に出場するのは非常に難しくなる。

 

2019年11月までに、参入チームの条件が明確になるとされているが、試合会場がある事は勿論、何より、トップリーグに参加する何倍もの費用が必要になると言われている。額にすると数十億からスタジアム建設の含めると数百億のレベルだ。

 

現在のトップリーグ(TL)からプロ化したチームに加えて、新たに設立するプロチームなどにも門戸を開くようだが、本当に集まるのか心配だ。

 

現行のTL参画チーム、下部リーグの中でプロ化を求めないチームは、アマチュアベースで継続されるリーグに移行することになる。

 

現行のトップリーグから、日本人プロ選手と外国人選手がいなくなったリーグが、21年以降のアマチュアリーグとなる。野球でいうと都市対抗野球のような全国大会が行われる事になりそうだ。

 

プロ化に向け、一番ハードルが低そうなのはトヨタ自動車ではないだろうか。スタジアムもあり、会社スポーツに年間数十億の参加費を払えるだけの資金力は十分にある。難なくプロチームとして日本ラグビーを牽引できるはずだ。

どう変わる?憧れの場所への思い

また、ラグビーのプロチーム化となれば、ユース世代、ジュニア世代の子供達のラグビー能力も高くなる。高校サッカーのように、将来、「早くプロになり活躍する道を進むか」「高校に進み憧れの花園への道を進むか」という選択肢で思い悩む子供も出てくるかもしれない。

また、Origin 12(オリジントゥエルブ)の都道府県に、子供達の憧れのチームが出来れば、周りの都道府県も変化していく事が予想される。ラグビーに力を入れてくれる地域が増えれば、必ずラグビー人口も増える。

 

いつしか、日本の公園でも「タッチフットしよーぜ」とそこら中で聞こえてくるかもしれない。きっと、小学生のなりたいスポーツ選手のランキング外からの卒業もあと数年だ。

 

21年まで、あっと言う間。今後も清宮氏のラグビー愛から目が離せない!

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