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「姫野からんでいる。姫野からんでいる。姫野ジャッカル成功ー」

 

と実況の嬉しい雄叫びが聞こえたのはサモア戦の後半10分。ピンチをチャンスに変えるジャッカルで姫野がサモアの攻撃を止めた。

ジャッカルは、ボールを持って倒れたプレイヤーにディフェンスの選手がボールを奪いに行くプレーだが、早く低くボールに絡むスピードと相手にコンタクトされても動かない体幹の強さがポイントとなる。

 

姫野はあの大きな体からは想像もつかない、持ち前のスピードと体幹の強さからでジャッカルは成功させる。味方選手にとっては、きついディフェンスから一気に開放されるジャッカルは、最高のスキルだ。

 

しかし、このジャッカルの前にはあるプレーが無いと成功しないのはご存じだろうか。

 

それは、タックルだ。

 

このページでは、日本大躍進のカギを握る2人のタックラーを紹介したい。今大会で、日本代表の第3列がジャッカルによりターンオーバー(相手ボール⇒マイボール)出来ているのは、間違いなくこの2人無くては成功しなかっただろう。

 

また、アイルランド戦の大勝利もこの2選手の活躍は非常に大きかった。田村優選手のペナルティーキックや松島選手のトライからの加点は、この2選手の活躍があってこそだ。

ロック

背番号4番、5番のポジションはロックと呼ばれる。ロックの選手は、スクラムではプロップを支える超重要なポジションでは、ライアウトではジャンパーとして、セットプレーの安定には欠かせない選手。

 

近代ラグビーでは、200cm近い身長が理想とされており、世界№1のオールブラックスには、プレディー・レタリック(204cm)とサミュエル・ホワイトロック(202cm)の巨塔が並ぶ。

 

そして、日本のロックを任されているのはこの2人。4番ヴィンピー・ファンデルヴァルト(188㎝ 106kg)、5番ジェームス・ムーア(195cm 110kg)と世界のロックと比べると小さい方なのかもしれない。

◆ファンデルヴァルト

◆ジェームス・ムーア

ソース:日本ラグビーフットボール協会

2人のタックルが日本ベスト8へ

今大会の日本代表で注目したいのは、何といってもタイトファイブ(背番号1番~5番)のディフェンスだろう。中でも、ロック2選手のタックルでの体の張りっぷりが物凄いのだ!

 

ロシア戦、アイルランド戦、サモア戦での2人のタックル数を見てみよう。

◆タックル数

試合 ヴィンピー・ファンデルヴァルト ジェームス・ムーア
ロシア 11本 10本
アイルランド 5本(途中出場) 24本
サモア 15本 14本
合計 31本(成功率100%) 48本(成功率100%)

 

タックル成功率100%はお見事!基本、予選リーグのスタッツはトライ数とは異なり、負けているチームの選手が成績上位に入る事が多いが、3連勝している日本の選手らに注目してみよう。

 

◆タックルランキング 10月7日時点
1 TJ IOANE       サモア 49本
2 MARCOS KREMER   アルゼンチン 48本
3 JAMES MOORE 日本 48本
4 堀江翔太 日本 44本
5 PIETER LABUSCHAGNE 日本41本
6 TAGIR GADZHIEV   ロシア 37 本
7 LEVA FIFITA   トンガ36本
8 KAZUKI HIMENO   日本35


13 稲垣啓太   日本32本


19 WIMPIE VAN DER WALT 日本31本
20 アラン・ジョーンズ  ウェールズ31本
ソース https://www.rugbyworldcup.com/

 

4位の堀江の活躍も凄いが、見事にロックの2人も20位以内にランクイン。また、ファンデルヴァルトはアイルランド戦途中出場ながらもランクインしている。そして、ランキングでは語れない彼らの凄さは、低いタックルにある。

 

サモア戦で歓声が起きた後半10分の姫野のジャッカルのシーン。低いタックルを決めたのはファンデルヴァルトだ!姫野はファンデルヴァルトが一発で倒すのを狙いジャッカルに入った。

つまり、あのタイミングで相手を倒す事が出来なければ、サモアの味方オーバーが早いタイミングでラックのオーバーに入り姫野のジャッカルは成功しなかったかもしれない。

 

ラグビーのタックルには、ボールを殺しに行くタックルもあるが、身長が高い選手が高く入ってしまうとハイボールタックルで一発退場になってしまう可能が非常に戦い。

 

イングランド対アルゼンチンのティア1どうしの大事な一戦でも、アルゼンチンのロック トマス・ラバニ二がハイタックルにより一発退場となった。14人となったアルゼンチンは39-10で敗れている。ボールを殺しオフロードパスを防げる一方でリスクも高いのだ。

 

リスクを懸念しているのもあるだろう。日本代表の2人は低いタックルにズバズバ入る。激しく突き刺さるように相手のアタックをくい止める。ラグビーのポジションにおいて、80分間タックルで相手の攻撃を止める役割を担っているのは第三列のフランカーだ。

 

もちろん、リーチマイケル、ラブスカフニや姫野和樹のタックルも素晴らし数字を残しているが日本のディフェンスには第3列が5人いると言っても過言ではない。

 

この5人の活躍がラグビー日本代表の勝利には欠かせないのだ。

 

⇒5人がスコッドランド戦勝利に欠かせない理由

 

 

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