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グレイグ・レイドロー。
スコットランド代表のスクラムハーフ、2015、2019年のワールドカップではキャプテンも勤めたレジェンドプレーヤーである。

 

身長は175cmと大男揃いのスコティッシュとしては小柄な方であり、体重も80kgと決して重くない。その端正な顔立ちも相まって「筋骨隆々の大男」という印象からは程遠い。

 

そんな小柄なプレーヤーであるレイドローが何故スコットランドのようなラグビー大国で70を越える代表キャップ数を数え、キャプテンまで上り詰める事が出来たのであろうか。

 

まず理由の一つとしてペナルティキックに寄る得点能力の高さが上げられる。

 

ゴールポストを見上げて確認した後、ちょっと伏し目がちな美しいフォームから繰り出されるボールは糸を引くようにポストの間に吸い込まれていく。

 

その様子はまるで一服の絵画を見ているような気持ちになり、ため息が出るほど美しい。

次に、そのキャプテンシーの高さが上げられる。
スクラムハーフというポジションの特性として、フォワードとバックスの繋ぎ役という大事な役目がある。

 

巨漢揃いの大男達が揃うフォワードをまるで猛獣使いのようにコントロールし、タイミングを見てタレント揃いのバックス陣を右に左に意のままに走らせる。高い戦術眼が無ければこなせない仕事である。

 

レイドローのキャプテンシーはこれに留まらない。あまり語られる事は無いが、レフェリーへの抗議が非常に適切なタイミングで的確にされるのだ。

 

2015年サモア戦での抗議は物議を醸したものの、トライが覆ったということは彼の抗議が適切かつ的確である事を示していると言えよう。

 

しかしながら、レイドロー最大の武器は実はこの二つでは無いのだ。

 

レイドロー最大の武器は「密集サイド」にこそある。

 

いわゆるモールやラック等の密集、そこからボールをバックスに供給するのがスクラムハーフの主な役目なのだが、レイドローはその卓越した戦術眼を元に、密集サイドを突破する事が非常に上手いのだ。

時には密集の裏側にキックを上げ、また時には密集のサイドを守る選手のマークを巧みにズラしてランで突破を図る。決してびっくりする程の俊足では無いのだが、その一瞬の切れ味はまるで良く切れる日本刀のような切れ味なのだ。

 

実はレイドローの叔父はロイ・レイドローと言って1980年代を代表するスコットランド代表の名スクラムハーフであり、キャプテンでもあった。このロイ・レイドローも「一瞬の切れ味」で密集サイドを駆け抜ける事を得意としていた。

 

レイドローの磨き抜かれた密集サイドの突破、これはかつての名スクラムハーフだった叔父から幼き日に伝授された技なのだろうか。このレイドローが2021年はNTTコムの選手として日本にやってくる。

 

V6の岡田に似ているとの事で、そのルックスでも注目を集めているが、特にプレーでは34歳と言う年齢に負ける事なく「一瞬の切れ味」をこの日本でも存分に見せて欲しいものだ

 

<レイドロープレー集>

 

 

 

 

 

 

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