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昨年のラグビーワールドカップでの影響か、今やラグビーをあまり知らない人にも有名になったNZ代表の「ハカ」。試合開始直前に行われるハカは文句なしにかっこいい。

 

 

このハカ、元々はNZ先住民族マオリ族の戦いの踊りであった事は良く知られている。
実はハカはNZでは一般的な民族舞踊の意味合いが強く、オールブラックスの詩合前だけに踊られるものではなかったりする。

 

例えばスポーツ界で言えば、サッカーのNZ代表、野球のNZ代表、バスケットボールのNZ代表などは試合前にハカをおどる事が多いのだ。

 

ちなみにサッカー、野球、バスケットボールの代表の愛称はそれぞれオールホワイツ、ダイヤモンドブラックス、トールブラックスという。

 

それぞれ国技ラグビーの代表愛称であるオールブラックスを微妙にもじって付けているあたり、いかにも「ラグビーの国」NZらしくて微笑ましい。

 

余談だが、サッカー、バスケットボールのハカはラグビー同様ピッチで相手と近い距離で相対して行われる。ので、ラグビー同様自分への覚悟と共に相手への「威嚇」にもなっている。

 

野球だけは自チームのベンチ前(相手チームは当然相手チームのベンチ前に並んでいる)で行われ、相手との距離があるのでいまいち威嚇になっていない感じを受けてしまうのは私だけだろうか。

 

ハカは元々戦いの踊りを意味していたのだが、今日のNZでは相手に対する敬意や感謝の念を表す舞として披露されることも多い。結婚式や卒業式、歓迎の式典などでもハカが踊られる事があるのだ。

 

試合前以外で行われたハカで有名なのは、元NZ代表の伝説的なプレイヤー、ジョナ・ロムー氏の葬式で行われたハカであろう。

 

「空飛ぶ巨象」の異名を持ち、ワールドカップでもトライ王に輝いたことのあるロムー氏は2015年、40歳の若さでこの世を去った。

 

このロムー氏の葬儀において、参列した元チームメイト達がロムー氏の棺の前で「惜別のハカ」を舞ったのだ。

↓ロムー葬儀での渾身のHAKA

 

オールブラックスとは関係ないが、「惜別のハカ」でもう一つ有名なものがある。

 

2015年、一人の教員がこの世を去った。彼はパーマストンノース高校で30年間教師を勤め、生徒達に非常に人気のある教員だった。彼の納められた棺を乗せた車が最後のお別れに校内に入ってきたとき、そこには直立不動の全校生徒1700人の姿があった。

 

1700人は2分間に渡って惜別のハカを繰り広げ、舞い終わるとまた静かに直立不動の姿勢に戻った。ほんの少し前までのハカの喧騒が無かったのような静寂のなか、教員を乗せた車は静かに静かに校内に入っていくのである。

 

 

試合前のハカと違いなんとももの悲しいハカではあるが、これもまた素晴らしいハカの一つである。

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