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2016年シーズン。トップイーストリーグにて絶好調のチームがある。日野自動車だ。

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出典:https://www.hino.co.jp/rugby/special/index.php?id=142

9月10日の栗田工業との第1戦以降、怒涛の5連勝。迎えた10月29日(土)の対釜石戦は東北アウェーでの試合でありながら、27-10で勝利。2008年からトップイーストリーグに昇格した2008年以降初めてだ。あとは、最後の難敵 三菱重工に勝てばトップリーグ昇格も見えてくる。しかし、毎年、下位リーグとの入れ替え戦に行っていたチームが何故ここまで強くなる事が出来たのか?それは理由は、日本ラグビー躍進のカギを握っているかもしれない。

◆プロ選手

10月29日(土)に行われた釜石戦のメンバー表を見てみよう。()内は所属部署

  1. 長野正和 (生技開発部)
  2. 崩 光瑠(開発管理部)
  3. 村上 玲央(新車進行管理部)
  4. 笠原 雄太(調達企画部)
  5. EVARSON JOEL(人事部付)
  6. 藤田 哲啓(調達企画部)
  7. 佐々木 隆道(人事部付)
  8. 千布 亮輔(人事部付)
  9. 田川 明洋(人事部)
  10. 山道 翔(TS支援企画部)
  11. 小澤 和人(生産管理部)
  12. BRETT GILLESPIE(人事部付)
  13. 片岡 将(人事部付)
  14. MARC LEE(人事部付)
  15. GILLES KAKA(人事部付)

スタメン15人の内7人がプロ契約の選手。しかも、3人は日本人選手。サントリーから加入した佐々木 隆道選手。トップイーストレベルであれば、ペネトレイトもディフェンスも楽にこなせるはず。また、4番の笠原選手はプロ契約ではないが、数年前までヤマハで活躍していた選手で、あの清宮監督もキャプテンに任命するほど暑い信頼を得ていた。そんな日本のトップで活躍していた選手が、日野自動車に集まりだしている。

 

日本人プロ選手を初めて契約したのは2014年シーズンの山下 大悟選手(現早稲田コーチ)だ。バックス最年長でありながらも、キレやパススキルはチームでピカイチとトップのレベルの高さをチームに教えてくれたようだ。この大悟選手が大きくチームに貢献してくれたお陰で、更に日本人プロ選手を増やす事が出来たのかもしれない。
プロ選手の極め付けは、超ビックネームの獲得だ。フルバックのギリース・カカはオールブラックスの7人制代表でも活躍する選手だ。シーズン中のみの契約だろうが、こんなビックネームを取れるほどラグビーに投資が出来る会社になった事には違いない。何より社長の市橋氏は秩父宮ラグビー場の試合だけに留まらず、全試合を見に来ているらしい。会社が一丸となってラグビー部を応援してくれているのだ。

↓カカのプレー集。

日本のラグビーリーグのトップはトップリーグ。サッカーで言えばJリーグ(J1)だ。しかし、サッカーは全員プロ契約に対しラグビー選手のほとんどは正社員として働きながらラグビーに取り組む。

 

残業で練習が遅れたり、残った仕事を終わらせるために練習後に仕事へ戻る事もあるのだ。そんな中、1日中ラグビーの事を考える事ができるプロ選手は、やはりチームの中でもスキル、コンタクト共にレベルが高い。となれば、必然的にプロ契約選手の多いチームが強くなるのだ。

 

なぜ、完全にプロ化をしないのか?2019年日本で行われるラグビーW杯という大舞台でさらなる躍進を遂げるためには、ラグビー協会・各企業の頑張りどころ。

 

プロ化というのは無理かもしれないが、現役中はラグビーのみに専念出来るような制度を作ることも考えて欲しい。東芝府中がベンチマークになるだろうか。

 

ラグビーに専念出来る時間を増やし、ラグビーのレベルが世界トップレベルになれば、ファンも更に増え観客数もどんどん増えて行くだろう。だって「世界と比べてレベルはあまり高くないけど試合は見に来てくださいね」って虫が良すぎると思わないか??

日野自動車はトップリーグに昇格できるか?

過去には同じようにプロ契約選手を急に増やし、トップリーグに昇格していったチームがある。それはキャノンイーグルスだ。キャノンは、2007年までトップイーストの下部リーグ 関東社会人1部リーグでも下位に低迷していたが、2008年から補強を始め、トップイーストに昇格。

 

キャノンが昇格した年は、何故かトップイーストのチームが12チームに増えるという疑惑の「政治の力説」が浮上したが、この話しは置いておこう。。とにかくイーストに昇格してなんと3年目でトップリーグ昇格を果たしたのだ。

 

以降、トップリーグから降格することもなく、日本最高峰の環境のもと成長を続けている。キャノンもトップリーグ出身の選手をプロ契約として受け入れ、チームのレベルそのものをトップリーグのレベルへと押し上げる事に成功している。

 

つまり、お金を掛ければトップリーグまではいける可能性が十分にある。2016年が日野自動車ラグビー部のキモとなる年なのであれば、このチャンスを絶対に掴んで欲しい。

 

トップリーグに行く事が出来れば、大学からスター選手が入団するだろう。トップレベルの選手がどんどん集まり出す。しかし中には「プロじゃないと嫌!」と言う選手もいるのでプロ契約の枠は確保しておくべきだ。ただ、トップリーグでも日本人とプロ契約を結んでいないチームもある。

優勝は難しい。。。

毎年トップリーグの上位に喰い込みながらも、優勝から遠ざかっているチームが存在する。それはトヨタ自動車だ。世界ナンバー1と称される大企業ならではの考えがあるのかは不明だが、日本人のプロ契約を行っていないチームの1つだ。

 

勿論、外国人選手とのプロ契約は毎年交わしている。しかも、毎度毎度のビックネームだ。16年度の加入選手は

・ウェールズ代表のロック ドミニク・デイ

・オーストラリア代表のフランカーno.8  ワイクリフ・パールー

・オースタラリア7人制代表のユーティリティーBK  ベン・ルーカス

中でも一押しはオーストラリア代表のワイクリフ・パールー。一流のペネトレイターであり、超ハードタックラーでもある。是非とも下記動画で確認して欲しい。

↓ワイクリフのランプレー

↓ワイクリフのハードタックル 

このように、有能な外国人プレーヤーは毎年入団するも、日本人選手のプロ契約はいない。必ず、何処かの部署に所属し午前中は職場に顔を出す必要があるのだ。

 

そのためか、チームを離れる選手もいる。かつてラグビーマガジンでルーキーオブザイヤーに選ばれた事もある正面健司選手は2006年にトヨタ自動車部入団するもラグビーに専念したいとの意向から、2009年から神戸製鋼へ活躍の場を移している。

 

また、元日本代表のキャプテン菊谷選手は2014年シーズンからキャノンに移籍している。怪我の多いラグビーにおいて環境は非常に大事。残りのラグビー人生をプロラグビー選手として送ることで選手生命を少しでも長くしようと考えたのだろう。正しい選択だと思う。

 

恐らく、今後も日本人とプロ契約を結ばないとなるとトヨタ自動車の優勝は難しいだろう。なぜならば、外から新しい風が吹き込まれないからだ。

 

日野自動車は、プロとして日本人を受け入れる事で色々なチームの良いところ・新しい情報をどんどん吸収している。トヨタ自動車の場合、首脳陣も基本的にはOB(正社員)で形成されるため、外からの新しい風が吹き込まれる事はあまり無い。

 

プロ化は手法であって目的では無いがラグビーだけに専念出来る環境は、パフォーマンスを高めるだけでなく、選手生命をも長くしてくれる可能性が非常に高い。

 

激しい練習→超回復→激しい練習→超回復という勝利のスパイラスが周り続けるのだから。

 

だからこそ、ラグビーに専念出来る環境をより多くのチームが実行してくれる事で、個人の能力UP→チームの能力UP→そして日本ラグビーの能力を最大限に引き出す事が出来るのではないだろうか。

 

まじっ? 日野自動車トップリーグ初昇格>>

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