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サンウルブズは弱い!世間の評価と日本ラグビーの未来

スーパーラグビーにサンウルブズが参戦したのが2016年、世界のスーパースター達と肩を並べ戦うサムライを見て「羨ましい」と感じるラガーマンが日本にはどれくらいいるだろうか?

 

少なくとも、ラグビーをやっていた男たちはその価値を十分に理解出来ているだろう。過去はスパーラグビーのチームは全く別次元のチームであり日本のラガーマンが交わる事がないレベルのチームだった。

 

しかし、田中史朗やリーチマイケルなどのトップの選手達がスーパーラグビーに参戦するようになり、個々の選手が世界に通用するポテンシャルの高さを見せてくれるようになった。

 

ラグビーファンはそんな選手達を誇りに思い日本ラグビーを応援している。日本はこれから、これからもっともっと強くなる。だからこそラグビーファンはグランドに足を運び、応援している。

サンウルブズは弱い

しかし、一方で、ラグビーを知らない人にとっては、サンウルブズの成績を見て、「弱っ!」と思ってしまう人も多いのが事実だ。


https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12176049067

なぜあんなに弱いんですか?

 

確かに結果だけを見れば、ラグビーをあまり知らない人は「なぜ弱いんですか?」と質問したくなるのも分かる。初めて参戦した2016年は1勝1分13敗の18位。2017年は2勝13敗の17位と低い順位だ。

 

とはいえ、サンウルブズは優勝を狙っているわけではない。逆に負けるために試合をしているわけではないが、日本ラグビーのレベルアップの場としてスーパーラグビーに参戦しているのだ。

 

Jリーグのオールスターが、シーズン終了とともにスペインリーグに参戦しているようなものだ。日本のチームが勝ちを重ねる事は想像できないだろう。

 

しかも、サンウルブズのレベルを評価するとなると一概に弱いとは言えない。なぜならば、2017年はこれまで3度の優勝を誇るニュージーランドの強豪オークランド・ブルーズに勝利しているのだ。

ニュージーランドのチームに日本のチームが勝利するという事がどれだけ凄い事なのか、ラグビーを知らない人には想像もつかないだろう。

 

サッカーで例えると、マイアミの軌跡と聞けばピンとくるだろうか。サッカー大国ブラジルに勝利をあげたように、ラグビー先進国のニュージーランドのチームを下したサンウルブズはマジでカッコいいのだ。

 

ただ、やはり1勝や2勝だけでは評価されないのが現実、勝利を重ね上位に組み込む事で、ラグビーを知らない人にもサンウルブズの強さが認知されるのだ。

 

ただ、サンウルブズはスーパーラグビーの為に集められた選手という目線でも見てもらいたい。あくまでも日本ラグビーのレベルアップの場として、スーパーラグビーに参戦しているため、所属チームのように1年を通してチームと合わせる時間があるわけではない。

 

トップリーグ終了とともに招集され、2月からのスーパーラグビーに参戦するのだ。

 

選手たちは非常にハードな状況で1年間のラグビー生活を送る。そして、強くなるには外国人プレーヤーの存在は重要になってくる

 

オークランド・ブルズ戦の先発では15人中6人の外国人選手が出場している。もちろん外国人選手よりも、フィジカルが強い選手は日本人選手にもいるが、やはり外国人選手のパワーは必要不可欠となる。

 

ヘル ウヴェ(ロック)、マルジーン・イラウア(フランカー)、ヴィリー・ブリッツ(ナンバー8)、ティモシー・ラファエレ(センター)、ウィリアム・トゥポウ(センター)、リアン・フィルヨーン (フルバック)
サンウルブズ勝利のカギを握る選手がズラりと揃う。

 

日本代表やサンウルブズに外国人選手が多い事には賛否両論あるが、今の日本代表やサンウルブズには外国人選手の力が必要不可欠なのだ。

 

スピードもフィジカルもハートの強さも日本人にはないモノをもっているからだ。

 

「サッカーも同じかもしれないが、サッカー日本代表は日本人のみで構成されている。外国人選手が出場する事が出来るラグビーはとはチーム編成が異なる

 

しかし、日本ラグビーもいつまでも、外国人選手に頼るわけにはいかない。もしかしたら、トップリーグから日本人選手がいなくなってしまう可能性もあるからだ。

外国人出場枠が5人に!

2018年からトップリーグの外国人出場規約が変更になった。これまで、4人までの出場だった2018年シーズンから5人も出場できるのだ。IRBの国代表になる外国人基準(日本で3年プレー⇒5年プレー)も変更になった事を踏まえると必然の事だろう。

 

これまで、4人の出場に対し1チーム6人~7人の外国人選手が在籍していたが、5人が出場出来るとなると10人以上の保有が目線となるだろう。

 

高額年収でしかも10人以上となると、日本人選手の枠が減るのは必然的だ。この5人枠については、現、そして新トップリーグのチームにとっても今後のチーム方針を左右するルール変更になったはずだ。

 

外国人選手を獲得したいがために、3年目、4年目の選手でクビを宣告された選手は少なくない。更に、今まで試合に出れていた選手も外国人選手が増えたために出場機会を失う選手も出てくる。

 

ラグビー強化には嬉しい事に、南半球のラグビーシーズンは日本ラグビーの公式戦とは違う時期に行われるため、お金さえあればスター選手をどんどん獲得する事が出来る。

 

世界最高峰の司令塔ダン・カーターを獲得した神戸製鋼のように会社に力があればそれだけ補強が出来る。更に会社が大きいトヨタ自動車㈱は最高のチームが出来るかもしれない。

 

ただ、強いチームが作られる一方で5人枠への増やした目的を紐解くと、日本ラグビーのレベル底上げのために日本人選手のレベルUPが期待される。

 

外国人枠が増えたからといって日本代表が強くなるかもしれないが、日本人選手の成長がなにより日本ラグビーのファンを増やすためにも重要だろう。

 

ただ強いだけじゃダメ。日本人選手が頑張り、ファンを魅了する必要がある。

 

仮に、5人の外国人選手+10人の日本人帰化選手、しかもプロ選手で構成されたチームが出来てしまった場合、チームを持つ会社側の社員は純粋に応援してくれるだろうか。

 

「ラグビーはそういう文化(外国人が多い)のスポーツなんだ」と言い続けるのもいいだろう。しかし、日本人が頑張っていないチームを応援する日本人(ファン)がどれくらいいるだろうか。

 

実際、職場の応援がないプロ選手は”寂しい”と感じている選手が多い。プロではなく仕事をしている社員は職場の応援もあり羨ましいと感じているのは事実だ。

 

もちろん、外国人選手の助けは必要だが、日本人選手の活躍が日本ラグビーを盛り上げていく必要があることは間違いないだろう。

このチームみたいに強くなって欲しい!

スーパーラグビーに所属するジャガーズというチームをご存じだろうか。

オーストラリアでもニュージランドでも南アフリカのチームでもないのに、2017年は7勝し10位/18位の順位でシーズンを終えているチームだ。

 

実は、サンウルブズは2016年シーズンの第9戦にジャガーズと試合し36-28で勝利しているが、2017年は39-46で敗れている。

 

アルゼンチン代表で構成されるジャガーズは、アルゼンチン出身の選手で編成されている。日本のようにトンガやニュージランド出身の外国人選手がいるわけでもない。

 

サンウルブズと同じように、国内リーグのチームに所属しながらサンウルブズの試合に参戦するのだ。

 

純粋に国内の選手で編成されているにも関わらず強い。ワールドカップ2015ではベスト4という成績を収めている。

 

日本と同じように、ラグビー先進国と言われるわけでもないアルゼンチンでも世界のラグビー大国と互角に戦える力をつけてという事実は、日本ラグビー界にとって大きな刺激になっているだろう。

 

 

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