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サンウルブズ外国人多すぎだろ!なんでそんなに多いの?

日本国内シーズンは1月に終了し、海外ではヨーロッパ最強を決めるSIX NATIONSやワールドカップ最終予選、各地域で開催されている国の対抗戦など様々な大会が実施されている。

 

その中でも南半球最強リーグと云われているスーパーラグビーだが現在開催されており、大会にはニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン、日本を含めて全15チームが参加。日本の参加は2016年から。エディ・ジョーンズ元日本代表監督がスーパーラグビーへの参入を働き掛けてくれたとの事だ。

 

チーム名はサンウルブズ。

太陽(SUN)と狼(WOLF)をモチーフに名付けられた。

 

初参加の年は18番目の最下位、2年目は17位という結果に終わっているサンウルブズだが、3年目の今季はトップ5に入る事を目標にしており、召集されたメンバーの多くは日本代表になる資格を持っているもしくはこれから持つ可能性がある外国人選手達だ。

 

そして2017年サンウルブズを指揮するのは日本代表監督でもあるジェイミー・ジョセフ。コーチ陣には日本代表のスタッフ達がズラリと並んでいる。

 

つまりジョセフ監督が選手に戦術を落とし込み、日本代表でもその戦術を採用しより高いレベルで日本代表が機能できる事が指揮を執る目的だ。

 

サンウルブズと日本代表の戦術や方針が異なれば代表強化には繋がらないだろう。また前年度までは別の監督がサンウルブズを率いており選手自身の経験などレベルアップは図れたかもしれないが、やはり代表チームとの連携こそサンウルブズの存在意義にもなるだろう。

 

ワールドカップまで残り1年半という期間を試験的な事で無駄にできない。今まで以上に結果に拘る事とワールドカップへの最終的な選手選考も兼ねて今季のサンウルブズがある。 

■日本人選手だけでは通用しないのか。

スーパーラグビー2017 サンウルブズ初戦のブランビーズ戦を観戦して驚いた人も少なくないだろう。スタメン15人の内9人の名前が横文字なのだ。

 

「サンウルブズって日本のチームじゃないの?」とラグビーをあまり知らない人から質問させるラグビーファンからも、やや不満の声が。。。

 

サンウルブズは未来の日本代表で構成されるチームと言ってあげるのがよいだろう。そのため、今は日本代表の資格がない外国人プレイヤーも数年後を見据えチームに加わっている。

 

何故かと言うと、「とあるポジションにおいては外国人選手のポテンシャルの高さや判断力が無いと、ニュージランドやオーストラリアのチームと互角に戦う事は困難です。」という事になる。

 

とあるポジションとは、FW第1列とスクラムハーフ以外のポジション、ロック、フランカー、№8、スタンドオフ、センター、ウイング、フルバックだ。

 

職人色の強い、FW第1列とスクラムハーフにおいては、日本人選手でも高いポテンシャルを発揮しているが、ラグビーを知らない人は「ほとんどじゃねーか!」とツッコミたくなるだろう。

 

これは長く議論されてきたが、現状では有力な外国人選手を加えなければ勝つ事は難しい。勿論外国人選手がいるだけでは勝てない事は過去のワールドカップでも証明されている。

 

一つの例が2011年のワールドカップだ。

 

多くの外国人選手を起用した布陣だった。決して間違いではなかった筈だが一緒に闘う日本人の選手選考やワールドカップまでの過程にも問題があったと推測するが。。。

 

いずれにしろ、2011年大会は1勝もあげる事が出来ず予選を敗退している。

 

結果だけ見れば、外国人達を多く採用するよりもエディ・ジョーンズのように日本人の弱点と向き合い外国人選手を含めてメンバーを徹底的に鍛える事も必要だった筈だ。

 

日本人の穴を埋めるべく召集されている外国人達のゲームメイクと日本人プレイヤーとの連携まであまり問題視されなかったが、様々な不安要素がワールドカップで一気に噴き出したのだ。

 

当時日本の為に闘った彼等を責める理由は本来無いが、やはり外国人の力に頼り過ぎた結果、日本人の選手によるアプローチが足りなかった典型例となってしまった大会だったと言える。

 

2011年のニュージーランド戦は83-7と大敗。↓

 

しかし日本人選手で活躍している選手もいる。今季で言えばLO/FLの姫野和樹選手。海外選手に比べれば大型ではないが積極的なプレースタイルと強いフィジカルを武器にゲインラインを度々超えてチームを鼓舞している。

 

少しでもゲームを動かす力をスーパーラグビーで日本人もできるようになれば、レベルアップに繋がっている事になる。

 

余談だが、いくら外国人選手歓迎と言っても母国人0人の布陣は世界どこを見渡しても受け入れられるファンはいないだろう。やはり日本人選手の活躍を期待するのは至極当然だ。

 

■外国人選手にとってサンウルブズや日本代表で試合に出る事

日本人にとってもサンウルブズや日本代表に召集される事は目標であるが、ワールドカップを目指す外国出身選手にとっても同じ事だ。

 

監督が示した戦略や戦術を理解できず実行できなければ例え外国人選手であれ召集される事はない。フィジカルが強いといっても限られた枠の中で試合に出るには外国人選手達も楽な状況では全くないのだ。

 

ただ母国の代表ではなく日本の代表を背負う事は簡単な決断ではない。

 

ニュージーランドでは誰もがオールブラックスになる事を一度は夢見ると言われる程に代表への憧れが強いものだ。

 

事情はどうであれそんなバックグラウンドを持って来日し、新しい挑戦として日本のラグビーに触れる事は日本人の挑戦に対する哲学と何ら変わらない。

 

少なくとも現在日本代表の外国出身者は皆日本を好きで生活をしており日本代表になっているという事は、たとえラグビーを知らない人でも理解してほしい点である。

 

■日本人選手に足りないものは何か?

現代ラグビーにおいて、試合の勝敗を左右するのが”判断力”だ。身体的な面と同様に重要だ。

 

アンストラクチャーな状態で、最善の判断が出来ればゲームを有利に動かす事が出来る。逆に出来なければ、最悪の結果が待っている。

 

現在日本でトップクラスの日本人CTBはサンウルブズにいる立川晴道、中村亮土、村田大志などだろう。彼らが日本でトップクラスの選手なのは疑いようが無いが、そんな3選手でもメンバーは約束されていない。

 

ただ、どんな試合でも効果的なプレーができセンスがあり、明らかに他の選手に比べてプレーに安定感がある立川選手はSOもできる為、複数のポジションをこなせる事も強みになっている。彼のプレーレベルの高さは高い”判断力”に基づいているのだ。

 

日本のトップになる彼等でも多くの努力をしてきた選手達である事は間違いなく、才能だけの選手ではない筈だ。

 

しかしそう思う反面、日本人がなぜトップレベルの外国人の様な創造性溢れ高いスキル、判断力を試合で発揮できないのか。これには文化や価値観の違いが影響していると考える。

 

例えば決められたプレーに対する実行力とその完成度に拘るのが日本ラグビーの文化だ。

 

しかし世界のトップレベルでは、パスの中でサインプレーの妨げが敵により発生した場合、個々の判断でプレーの切替を行う。例えパスが0回でもトライを取れればいいのだ。

 

決して簡単ではないが、外国人選手達のプレー、スーパーラグビーへの参入によって今様々な部分が疑問視され改善されようとしている。

 

その根本は日本人が築いてきたラグビー文化と価値観であり、改めて日本は更なる成長をしなければいけない時にきているのかもしれない。

■最後に

ラグビーは日本人が考えたものでもなければ、日本人有利・価値観を尊重されるよう作られたスポーツではないという事。

 

今ラグビーを始めたばかりの学生達にとってコーチが優秀なら正しいスキルを身に付けられる可能性があるが、勝つ為の知恵やマインドを伝えられず古い練習や自主性を潰すルールを作るコーチに教わればその後に待っているのは、試合中判断ができない選手の姿だ。

 

スーパーラグビー参入は勝ち負けだけでなく日本にとって文化的なターニングポイントとなってくれる。日本の多くのラグビーファン達はきっと、そう信じているだろう。

 

>>2019年も多い理由は同じだろうか。

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