トップチャレンジリーグで最もトップリーグ昇格に近いチーム。戦績こそトップリーグで下位を毎年経験していたが、実力ある選手が揃い毎年のリクルートでも玄人好みの好選手が集まってきている。
年々レベルが上がるトップリーグだからこそ、毎年の残留争いも熾烈を極めどのチームも油断できない状況の中、このチームは要注意である。
このページではそんなチームで期待できる注目選手達を紹介する。
目次
■南アの新鋭
LO RG スナイマン 206cm 120kg
トップチャレンジに所属する選手たちは、ホンダとの試合後 声を揃えたように発する言葉がある。それは、
「スナイマンはやべー!」
「スナイマンはマジで強い!」
「あいつは本物。。」
まさにワールドクラスのフィジカルの強さを体感した彼らは、ほぼ全員がスナイマンの強さに驚きを隠せない。スーパーラグビーのブルズに在籍し、南アフリカ代表の新鋭として活躍が期待されているスナイマンのフィジカルは日本人に無い強さを持っている。
ボールキャリアとしての強さはもちろん、ブレイクダウンでのオーバーも激しく、敵チームにとっては嫌な存在だ。
2017年トップリーグ昇格を確実のものとする為にも、スナイマンの加入はホンダヒートを更なる高みへと導くはずだ。
↓スナイマン プレーまとめ
■新星日本代表・期待のスクラメイジャー
PR 具 智元 183cm 122kg
今、30歳以下でスクラムが日本で一番強い右プロップ(3番)は誰かと考えたら真っ先に浮かぶのがこの選手だ。
拓殖大学時代に、各チームから多くのオファーを受けた逸材。
その強さは前回ワールドカップで活躍した日本代表の合宿でも評価を受けた。大学時代に強豪パナソニック所属・日本代表の稲垣選手から「めちゃくちゃ強い」と言わせたほど。
日本に来た時、もとい、兄が拓殖大学に入学した時から、具 智元の進路も決まっていたのかもしれないが、リーダーシップだけでなくプロップとしての高い能力を持ち、今季のホンダでルーキーながら既に日本代表に選ばれスタートメンバーに名を連ねている。
そんな彼の父親は、韓国の元代表選手でアジアではスクラム最強と謳われていた。
父の思いも背中に乗せて日本のスクラムを支える骨となり活躍してくれる具選手が活躍できる事が日本ラグビーの将来を担うだろう。
■努力を惜しまない魂
FL ミロ・デイビット 190cm 114kg
http://www.honda-heat.jp/en/players_detail.html?player=101
ラグビーでは外国人出場枠が限られるルール事情で能力を見せる事ができない外国人選手が沢山いる。彼もその一人だった。
たとえスタートメンバーの同じポジションの選手よりも高い能力と評価があろうと、戦術的なバランスを保つ為に控えやメンバー外に回る事は日常茶飯事なのだ。
しかしそんな事情で努力を惜しまずスタートメンバーの座に就き、今ではホンダヒートが誇るブラインドサイドフランカーとしての地位を確立しつつある。
埼玉の立正大学にニュージーランドから留学し日本ラグビーに触れた。卒業後は三菱重工相模原でのプレーを経験し、同チームに移籍した。
今のホンダに適したプレーに徹し逆境に対しても努力で補う姿は和を重んじる日本人が求めるべき人物像ではないだろうか。
格闘技のようなスポーツにして心ある人のプレーをしてこそ、ラグビーをやる意味があるのだと、彼のプレーを見て是非感じてほしい。
■潜在能力高き万能選手
SO/CTB 朴 成基 178cm 90kg
優秀なキッカーで高校日本代表候補としても注目されていた選手。
やがてはトップリーガーになる事も約束されるような潜在能力を秘めていたと母校・大阪朝鮮高校の監督は語っていた。
しかし注目されていた高校時代から一転、進学した帝京大学ではAチームへの定着は簡単ではなかった。
帝京大学はその強さ故、高校日本代表クラスの選手でも埋もれてしまう程の部内競争力を持つ。無論、朴選手も例外ではなかった。
1つ上の先輩と2つ後輩の選手にスターターを奪われた帝京大学時代、ホンダに入団してからも大ベテランの先輩選手から中々スターターを奪えない日々だったが、今季よりインサイドセンターに挑戦。
今季、公式戦で彼を見ない日はない。
チームのゴールキッカーは朴選手だ。ゲームレベルが高くなるにつれキッカーの重要性が問われる。1点差の違いが試合の各時間帯における戦略と戦術にも関わり勝利への過程となる。
控えに回った昨季までの朴選手だが、今季昇格を賭けた試合では彼の見せ場がやってくるだろう。
■新星日本代表の弾丸
WTB ロマノ・レメキ 177cm 92kg
2016年、7人制ラグビーが初めて実施されたブラジル・リオデジャネイロで行われたオリンピックで日本は大躍進を遂げた。
日本がリーグ戦の初戦で大会優勝候補の一角、ニュージーランドを破ったのだ。誰もが目を疑った。まるで2015年のワールドカップの再来のようだった。
時差12時間も違う国で行われていた為、朝起きて多くの日本のファンが驚いた事だろう。そして日本は快進撃を続け、ベスト4まで辿り着いた。
この躍進のMVPこそロマノ・レメキ選手だ。大会後は優秀選手賞のドリームセブンにも選出された。
20歳で来日。キャノン、マツダを経て現チームに移籍し、日本人に帰化もした。
始めは日本語の習得に苦労したが、日本人の妻を持ち子供ができ家族ができ、言語の問題は自然と解決した。その適応能力で所属チームだけでなく代表チームとのコミュニケーション問題も解決し、既に日本代表に欠かせない選手となった。
ウイングとしての決定力の高さは海外からも注目されており、生まれ持ったラグビーセンスと強靭な足腰から繰り出されるラン、そしてディフェンスも的確に反応する。
多くのファンが、彼がボールを持った瞬間に歓声を上げるほどの期待を彼は背負っている。まずはトップリーグに昇格し、2年後に控えるワールドカップ日本大会、閃光の様な走りで大観衆を魅了してくれるに違いない。