このページでは、トップリーグの中でも熱い企業親子対決について紹介したい。このページを見た方は、試合を見たくて秩父宮ラグビー場に足を運んでいるかもしれない。
目次
トヨタ自動車と日野 会社関係について
トップリーグ2018-19の熱い企業対決のとして、9月15日(土)16:30~秩父宮で行われる、トヨタ自動車対日野レッドドルフィンズの試合だ。
日野レッドドルフィンズは地域密着型のチームを目指すため日野自動車から改名しているが、母体は日野自動車になる。お互いに自動車を生産する会社でトヨタグールプである。
これまで、トップリーグの中でも自社ブランドの自動車を生産する企業は、トヨタ自動車のみだったが、(豊田自動織機は自動車を生産をしているが、トヨタブランドの車を受託生産している)日野自動車が加わる事った。
「トントントントンヒノの2t♪」は誰でも1度は聞いたことがあるだろう。主にトラック、バスを生産している。これまで自動車業界では大型トラックでのメディア戦略は無かったが、最近では「社長!こいつに乗せてくれ!」という決め台詞のCMが印象的だ。
一方でご存じトヨタ自動車は、世界№1の自動車会社。SUV系ではラウンドクルーザーを初めとして、RAV4、4ランナー、プラド、IMV、タコマ、タンドラ、セコイヤは世界中かから根強い人気。
アルファード・ベルファイヤは日本のミニバン市場を牽引している。
ちなみに、日野自動車ではラウンドクルーザープラド・FJクルーザーを受託生産しトヨタグループの車両生産を下支えしているのだ。
この2つの企業の戦いが熱い理由の1つは、何といっても親子対決という点だろう。自動車会社対
トヨタ自動車は、日野自動車の株を51%以上保有しており
それでは、会社の大きさを見てみよう。
親子対決でありながら、一方は、世界一の企業であり社員による会
一方は、上場企業でありながら、同じく会社評価ランキングでは、
営業利益2017年度(各社HPより)
◆トヨタ自動車
単独:1兆2,575億円
連結:2兆3,999億円
単独で営業利益1兆円超えの超大企業という事が分かる。ちなみに、他メーカーの日産自動車は連結で5,748億円と言うのだから、数字だけ見てもトヨタ自動車の凄さが分かる。日野自動車が一年で稼ぐ利益を一ヶ月で稼ぐ会社なのだ。それでは、日野自動車を見てみよう。
◆日野自動車
単独:328億円
連結:803億円
一時期、連結で1,000億円超えた営業利益も為替の影響あってかここ数年は届いていない。何より、トヨタ自動車との差は歴然だ。
従業員数も3万人と一般的に見れば大企業に位置するが、トヨタ自動車の37万人に比べるとまだまだ小さい。
この営業利益の数字の違いは、会社で強化している団体スポーツの差にも出てくる。トヨタ自動車は野球、バスケ、ソフトボール
一方で日野自動車が、大きく力を入れている団体スポーツと言えば
トヨタ自動車と日野 ラグビーの関係
長い歴史を見れば、日本代表を数人選出しており、1960年~1970年代は強豪チームであったが、トップリーグ開幕以降は下位リーグである社会人1部リーグ、トップイーストリーグに長く所属していた。
一方でトヨタ自動車ラグビー部は長い歴史を持つ。トップリーグでの優勝は無いものの、2004年以降はトップリーグに所属している。
ここ数年の対戦成績を見てみよう。リーグは違えど春のオープン戦では毎年試合をしている。
定期戦の
歴史は長いようだが、日野自動車が勝ったという情報は、検索出来
2011年以降の結果を見てみよう。
2011年 15-54 トヨタ自動車◯
2012年 7-92 トヨタ自動車◯
2013年 12-76 トヨタ自動車◯
2014年 26-48 トヨタ自動車◯
2015年 5-33 トヨタ自動車◯
2016年 17-26 トヨタ自動車◯
2017年 17-31 トヨタ自動車◯
2018年 21-36 トヨタ自動車◯
2012年や13年の点数差はヒドい。。トヨタ自動車は、日本代表やサンウルブズのメンバーがいない中で
ただ、強化を加速させた2014年以降、結果だけを見れば、日野はすご
また、春シーズン以降も、ラトゥーや元オールブラックスのオーガスティン・プルを加入させ強化した日野の下克上となるかもしれない熱い試合なのだ。
トヨタ自動車と日野 会社の意気込み!
日野自動車の社員には、トヨタ自動車からの転籍者も少ない。つま
2018年に社長就任した下社長は、日野自動車として久々の生え
希望して日野自動車に転籍したのであれば別だが、もし、”愛知県での生活・家族との生活”と離れるうえに、”トヨタ自動車の社員”が誇りだったのであれば、「日野自動車に行きなさい」と言った会社を、恨んでしまうかもしれない。
というのは分からないが、何より、親会社に勝つ程気持ちよい勝利はない。またトヨタ自動車側は、日野がこのレベルまで上がってくることは心待ちにしていた事だろう。
本来であれば、他の強いチームと試合をしてレベルアップをしていきたい中、一段レベルの低い日野と定期戦の相手をする必要があったのだから。。。
やっと、同じ舞台に立てる時が来たのだ!
きっと!全社員がこの熱い試合から目が離せない!
トヨタ自動車と日野 注目選手
それではこの試合の注目選手を紹介する、まずはスターティングメンバ―を見てみよう。
日野レッドドルフィンズ | メンバー | トヨタ自動車ヴェルブリッツ |
---|---|---|
長野 正和 | 1.PR | 吉田康平 |
木津 武士 | 2.HO | 彦坂圭克 |
Pauliasi Manu | 3.PR | 伊尾木洋斗 |
笠原 雄太 | 4.LO | カール・ウェグナー |
Joel Everson | 5.LO | レニエル・ヒューゴ |
Ash Parker | 6.FL | シュネル・シン |
村田 毅 | 7.FL | 姫野和樹 |
千布 亮輔 | 8.NO8 | 吉田杏 |
Augustine Pulu | 9.SH | 岩村昂太 |
染山 茂範 | 10.SO | クリントン・スワート |
中園 真司 | 11.WTB | 小原政佑 |
坂本 椋矢 | 12.CTB | マレ・サウ |
竹澤 正祥 | 13.CTB | イェーツ・スティーブン |
小澤 和人 | 14.WTB | 岡田優輝 |
Gillies Kaka | 15.FB | ジオ・アプロン |
日野の注目選手から紹介しよう。
◆№8アッシュパーカー(187cm/110kg)
日野の3列には欠かせない存在になりつつあるアッシュ・パーカー、栗田工業から今季移籍した選手。スーパーラグビーや代表経験はないが、ニュージーランド仕込みの仕事量は勝敗を大きく左右する。
初戦のサニックス戦では最も活躍した選手マン・オブ・ザ・マッチに選ばれている。
◆9番オーガスティン・プル(189cm/89kg)
オールブラックスのキャップを持つ、オーガスティンプル。スーパラグビーでもブルーズに所属し2017年シーズンのベスト15に選出されている。
↓オーガスティン・プル プレー集
スクラムハーフながら189㎝90kgの体格は、時にユーティリティーとしても発揮しフルバックやセンター・ウイングでも活躍が期待される。
◆15番 ギリース・カカ(186cm 90kg)
ニュージランド7人制代表で活躍した、ギリース・カカ。この人無しでは日野のトップリーグ昇格は実現しなかっただろう。トップチャレンジでは持ち前のキレキレのステップで、3対1のシチュエーションでも幾度のなくラインブレイクするシーンがあった。
↓ギリース・カカ プレー集
トップリーグでもその切れ味抜群のステップでチームを勝利に導く
そして、リザーブにはサニックスから移籍した№8新井が登録されている。力強いラインブレイクが得意とした選手だが、今季は怪我の影響もありこれまでメンバー表に名を連ねなかった。トヨタ自動車戦では後半から暴れまくるかもしれない。
続いて、トヨタ自動車の注目選手を紹介しよう。
◆姫野 和樹(187cm 112kg)
2018年シーズントヨタ自動車の顔と言えば、まずこの選手浮かんでくるだろう。1年目からチームキャプテンとしてボールに絡みまくる仕事人。スーパーラグビー参戦で更にパワーアップさせたフィジカルが秩父宮で躍動する!
↓姫野 プレー集
◆マレ・サウ(183cm/97kg)
2015年World Cup、南アフリカ勝利メンバーの1人。ヤマハ自動車・日本代表不動の第2センターとして活躍を続けてきたマレ・サウが2018年から活躍の場をトヨタ自動車に変えている。
◆ジオ・アプロン
小柄の体格ながら、世界で活躍した選手。南アフリカ代表として17キャップを保持している。ちょっと派手なヘッドキャップをかぶる”小さな巨人”のスピード溢れるランプレーに目が離せなくなる!
↓ジオ・アプロンのプレー集
では、チームの関係も注目選手も把握したところで、秩父宮ラグビー場に向かいましょう。