2017年度の高校ラグビーは、大本命東福岡の下馬評を覆し全国大会を制した東海大仰星メンバーの進路も気になる所だが、やはり気になるのは未来の日本代表を担う高校日本代表のメンバーだろう。
このページでは、高校日本代表2017に選ばれた選手達が進む大学と、大学選手権の優勝校を予想したい。
2016年高校日本代表が多い大学の第1位は明治大学だったが2017年メンバーはどうなっただろうか。
<参考:2016高校日本代表の大学進路>
1位 明治大学 7人
2位 帝京大学 5人
3位 法政大学 3人
4位 早稲田大学 2人
4位 天理大学 2人
目次
2017年度 第43期 高校日本代表
2017年日本代表メンバーをを輩出した高校は以下の通り。タレント集団東福岡から5人と2年連続の第1位だ。
1位 東福岡 5人
2位 桐蔭学園 4人
3位 東海大仰星 3人
4位 京都成章 2人
4位 大阪桐蔭 2人
ラグビー高校日本代表 FW14名
プロップ
紙森 陽太 大阪桐蔭高校 3年生⇒近畿大学
細木 康太郎 桐蔭学園高校3年生⇒帝京大学
百地 龍之介 東海大学付属仰星高校3年生⇒立命館大学
山本 耕生 桐蔭学園高校3年生⇒明治大学
HO
土一 海人 東海大学付属相模高校3年生⇒東海大学
原田 衛 桐蔭学園高校3年生⇒??
LO
アサエリ・ラウシ 日本航空高校石川2年生
清原 裕揮 東福岡高校3年生⇒青山学院大学
LO/FL
アシペリ・モアラ 日本航空高校石川3年生⇒天理大学
木原 音弥 東福岡高校3年生⇒同志社大学
福井 翔大 東福岡高校3年生⇒パナソニック
山本 秀 京都成章高校3年生⇒近畿大学
FL/NO.8
上山 黎哉 大阪桐蔭高校3年生⇒帝京大学
山本 凱 慶應義塾高校3年生⇒慶応大学
ラグビー 高校日本代表 BK12名
SH
飯沼 蓮 山梨県立日川高校3年生⇒明治大学
田村 魁世 桐蔭学園高校3年生⇒同志社大学
SO
押川 敦治 京都成章高校3年生⇒帝京大学
丸山 凜太朗 東福岡高校3年生⇒東海大学
CTB
シオエリ・ヴァカラヒ 目黒学院高校3年生⇒福岡工業大学
長田 智希 東海大学付属仰星高校3年生⇒早稲田大学
児玉 樹 秋田県立秋田工業高校3年生⇒明治大学
李 承信 大阪朝鮮高級学校2年生
WTB
河瀬 諒介 東海大学付属仰星高校3年生⇒早稲田大学
WTB/FB
稲吉 渓太 東福岡高校3年生⇒同志社大学
雲山 弘貴 報徳学園高校3年生⇒明治大学
ハラトア・ヴァイレア日本体育大学付属柏高校3年生⇒日本体育大学
2017年メンバー進学先ランキング
1位 明治大学 4人
2位 帝京大学 3人
3位 同志社大学 3人
4位 早稲田大学 2人
4位 東海大学 2人
評価
昨年に引き続き、1位が明治大学 2位が帝京大学となっている。明治大学ラグビーファンが熱狂した2017年度大学選手権決勝。
21-10の大接戦。最後の最後まで帝京大学を苦しめた白と紺の段柄ジャージの明治大学が、次こそ王者の10連覇を食い止め、1996年以来の栄冠を手にする可能性も十分にある。
16年、17年の2年で10人以上の高校日本代表が進学した明治大学は、元木選手や吉田選手がいた頃の”強い明治大学”が帰ってくるのも時間の問題かもしれない。。
明治大学へ進む中での注目選手は、秋田工業の児玉選手だろう。高校生バックスながら体重100kgオーバーのフィジカルの強さは社会人でも直ぐに通用する。
そして、第3位の同志社には東福岡から2名と桐蔭学園から1名の計3名。20年以上も優勝から遠のいている関西リーグの強化に寄与できるよう頑張って欲しい。
昨年、この位置(3位)には法政大学の名があったが、2017年メンバーから法政大学へはいないようだ。しかし、日本代表候補に招集されたメンバーには数名いるため、更なる強化を期待したい。
16年は下部リーグとの入れ替え戦出場も17年は大学選手権出場しており、18年度リーグ戦での戦いにも期待。
そして、高校日本代表メンバーの中でも、ラグビーファン1番の注目は№8の福井翔太選手だろう。大学進学ではなく、トップリーグのパナソニックへの入団を決めている。
№8でありながら、50m 6.2秒の快速で相手のフォワードのみならず、バックスまでも福井選手のステップに翻弄されてしまうのだ。スピードもトップクラスだが、ボールキャリとしてのコンタクトにも定評がある。
彼を大学選手権で見たいと願うラグビー関係者は多数いたであろうが、それ以上に2019年ワールドカップの舞台に立っている事を期待したい。
もちろん、№8での出場は難しいだろう。しかし、オープンフランカーとしては世界トップレベルのフランカーとして活躍できる可能性は十分にある。