五郎丸歩が海外で活躍するのは「非常に困難である」と予想していたのは、ラグビー経験者ではなかった。。。
<2015ワールドカップ 五郎丸 歩>
ワールドカップ2015で活躍し、その後 自らの判断で日本代表とは距離を置き自身のレベルUPのためスーパーラグビーのオーストラリアカンファレンスに所属するレッズに移籍。あまり出場のチャンスをもらえなかったの事に加え怪我にも悩まされ、2017年はフランスリーグTOP14に所属するトゥーロン移籍した。
このトゥーロンには五郎丸と同じポジションに世界最高峰のフルバックと称されるリー・ハーフペニー(ウェールズ代表)が在籍し、五郎丸は2番手となっていた。リーハーフペニーがシックスネーションズなどの代表戦でチームから離れる時は、五郎丸の出番。短い出場時間をチャンスと捉えチームに貢献してきた。しかし、トゥーロンとの契約も今季で終了が見えてきた。トゥーロンのムラド・ブジェラル会長は取材に対し「来季、五郎丸はキープしない」と明言した。
理由は明白。期待した活躍をしてくれなかった事だ。
ここまで、23試合で5試合の出場のみで得点に絡んだプレーも無い。リー・ハーフペニーが不在の時も、スタンドオフの選手がフルバックで出場する事もあった。期待をしていたメディアからも厳しい評価をされている。なんと言っても、五郎丸の年俸は167万ユーロ(約1億9000万円)はトップクラスの高給取りだ。この年俸で5試合の出場のみでは周りの目も厳しいだろうが、何よりプロとして自分自信が納得いかないだろう。
今後はトップリーグへの復帰が有力視されているが、是非ともサンウルフルズでも活躍を期待する。日本代表でもそうだっただ、松井幸太朗と山田章仁のウイング、そしてフルバック吾郎歩の陣形は最強だ!その上、この3人であれば、コニュケーションは日本語でいいのだから。
日本語でいい?
そう日本語でいいのだ。かつて下記のような事を言っていた英語講師がいた。
「五郎丸選手が活躍するのは非常に難しい。なぜなら英語が喋れないから。」
五郎丸歩が海外ラグビーに挑戦するとなって、「活躍は難しい」と予想したいた人がどれくらいいるのかはわからないが、少なくともその中の1人に有名英語セミナー講師がいた。その人は1日に何件も大企業から依頼がくるような講師だ。
そのセミナーの中ではコミュニケーション能力が如何に大事かをスポーツ選手を題材にして説明してくれる。メージャーリーグにで活躍するピッチャーのようにスポーツによっては言葉が不要なスポーツもある一方で、言葉を発しコミュニケーションを取れないと実力を発揮出来ないのだ。
特にヨーロッパで活躍するサッカー選手たちの語学力が堪能すぎて驚いた。
1.ベルギーリーグに所属する川島選手
英語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語、フランス語と日本語を合わせれば7ヶ国語を喋る事ができる。
2.長友佑都 イタリア語
3.吉田麻也 英語、オランダ語
などなど、海外に行って活躍するサッカー日本代表の面々は皆英語が堪能なのだ。しかし、五郎丸歩は英語が喋れなかった。では、先人を切ってスーパーリーグのハイランダーズで活躍し、地元でも人気者の田中史朗はどうだろうか、インタビューに対応する映像がある。
どうだろうか?英語は聞き取れているようだ、喋りはというと、日本のファンのために日本語で返したのか?まだ喋るほどのレベルではないのかというと、おそらく後者だろう。現地のファンも多い選手なのに英語が喋れるのであれば日本語で返すこともないからだ。
ではなぜ、英語が堪能ではないのに活躍できたのか?
ラグビーはポジションにより、コミュニケーションの取り方が異なる。基本的にフォワードの選手達はそれほど、言葉を発するコミュニケーションが取れなくても支障はない。基本的にやる事が決まっていて、決められた仕事もこなす事が出来ればチームに貢献できる。
しかし、バックスは違う。ただ、スクラームハーフは最悪は指示を出してくるスタンドオフの手元を目がけ「早く、正確」なパスを放り続ける事が出来ればミッション完了だ。田中はヒヤリング能力は高いため、自分のポジションの仕事には支障をきたさなかった。少しはあったかもしれないが、彼のポテンシャルの高さでカバーできるくらいだろう。
ただ、バックスラインにいる残りのバックスは少々異なる。特に五郎丸 歩のポジション フルバックはバックス全員に指示を出し、その指示に対してどう反応したかをヒヤリングしコミュニケーションを図る必要がある。
まさに、必死のコミュニケーションだ!
ラグビーやサッカーにおいてまさに、語学力こそ海外で活躍するための必須条件になのだ。将来海外を目指す学生は、部活だけ頑張っているだけではダメだ。世界とのコミュケーションを図る道具は、必ず身につけておく必要がありそうだ。世界で活躍するための必須条件なのだから。
ちなみに、英語講師がもう一人、活躍を心配した選手がいた。それはドイツ ブンデスリーガのアウクスブルクに移籍したサッカー日本代表の宇佐美貴史だ。最初に海外チームへ移籍したのは2011年だが、バイエルン(11-12)、ホッフェンハイム(12-13)時代も「言葉が通じないからいらない」と監督から言われている。
そして、2016シーズンから3度目の正直となる。心配された語学力だが見事なまでにコミュニケーションを図れるようになっているようだ。先発出場も増えてきており、あとはグランドの上で結果を残すだけだ。