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新ルールに対応したラグビーとは?50:22(フィフティ・トゥエンティトゥー)キック戦略を活かせ

ラグビーでは2021年8月より世界的試験実施ルールが実施されてます。南半球でのスーパーラグビーアオテアロアなどで先行実施してご存じの方も多いでしょう。しかし以前からのオールドラグビーファンにとっては、「おやっ?」と思うことも多いでしょう。そこで今年度の代表的なルール変更をまとめてみました。

今シーズンより導入された新ルール

・インゴールドロップアウト

・フライングウェッジ

・単独プレイヤーによるラッチング

・クリーンアウト/ジャッカラーの安全

 

21年は花園や大学選手権でもインゴールドロップアウトはよく見られました。15人制ラグビーを見慣れていると違和感がありますが、ラグビーリーグ(13人制ラグビー)では以前から適用されているルールです。

フライングウェッジ、単独プレイヤーのラッチング、クリーンアウトについてもフォワードの密集での細かい規律の変更にすぎませんので、見ているほうにはマニアックなルール改正ですね。。

しかし、50:22は自陣から意図したキックが狙えれば敵陣22メートルラインからゴールラインの間でマイボールのラインアウトを得られるので、改正の狙いとしてはキックディフェンスのため配置される選手のスペースがひろくなるので、50:22キックを戦術的に狙ってくるチームが増えるだろうとされてました。

しかし日本の高校/大学ラグビーではほとんど戦術的な50:22キックはありませんでした。なぜ50:22キックを多用されなかったでしょうか?

50:22の定義は

自陣にいるプレーヤーが蹴って、相手陣22メートルライン内で間接的にタッチになった。そのチームがボールを自陣に持ち込まなかったか、そのチームの自陣内でタックルが行われたがラックまたはモールが形成された場合。キックオフ、またはいかなる形であれ試合再開のキックには適用されない。

とされてます。

キックオフ、ペナルティキックはもちろんドロップアウトやフリーキックも適用外となります。インプレー中でプレッシャーのかからないようにキックできる場合はスクラムの後やキックを受けた後など相手から離れた場合でほとんどの場合はバックスの選手がキックできると想定できます。

50:22キックを使われない理由としては、

・ラグビーボールは楕円球なので意図してワンバウンドしてのタッチキックは難しい。

・スクラムなどのセットプレーからパスバックしてからのキックは認められない。

・キックディフェンスが固いのでキャッチされるリスクがある。

・自陣からロングキックは届かないリスクがある。

・従来の戦法から大きく変わる戦法は好まない。

・フォワードのラインアウトがうまくないので戦法としてあまり意味がない。

などが考えられます。

 

それでは、50:22キックを活かすにはどうすればいいでしょうか?

ロングキックを蹴る。

南半球の試合では自陣からオープン側にキックして22メートル後方までワンバウンドで出すような意図したキックは何度か見られました。斜めにキックを飛ばすので50メートル以上は転がって届いてほしいところです。

かなりの追い風でキックが伸びる場面では思い切って自陣22メートルから敵陣の22メートル後方までキックで飛ばせると大チャンスに変わります。

リーグワンでは外国人選手が多く、ダミアン・マッケンジー、アーロン・クルーデンなどロングキッカー揃いなので、戦略的な50:22キックがあれば南半球のように拍手で声援を送ってほしいですね。

 

・ピンポイントでワンバウンドするタッチキックを蹴る。

フリーキックの場合タップキックしてからパントキックして自陣から22メートル後方までバウンドして蹴ることは可能です。しかしピンポイントでボールを落としてタッチに出すのは練習してでも至難の業で難しい技術ですね。キックのうまい選手は狙ってみる価値はあるでしょう。

静止したところから確実に直線的なキックをワンバウンドで狙うのは難しいです。ディフェンス選手に取られるリスクもあるのでハーフウェイライン後方から22メートル後方まで直線的に狭いサイドに蹴るのは増えないでしょう。ただし、戦略的にキックしてディフェンス位置を拡散する必要が出てくるので、キックをする数は増えてくるでしょう。キック合戦をして、スペースができてタッチになる狙いで蹴っていくのもいいでしょう。

・ターンオーバーからキックして大きくゲインする。

ターンオーバーからすぐに蹴りだしてラインアウトを取るときにうまく転がして自陣から22メートルライン後方まで届けば、マイボールラインアウトになるとチャンスになる一瞬の機転をみせるキックをねらうギャンブル的なキックになるでしょう。ターンオーバーしてすぐはディフェンス準備が整ってないのでチャンスになりやすいです。

インターセプトや急なターンオーバーで自陣から独走するとき、ゴールラインまで走り切れないと判断したらハーフウェイから転がして22メートルライン内へタッチに出すとマイボールラインアウトから始められます。

独走して捕まるよりはより大きなチャンスになるでしょう。選手が走りながらキックをして約30メートルは飛ばす必要があるので軽く飛ばすのではなくきちんと距離の出るキックを飛ばす必要はあります。

インゴールに転がってもトライチャンスにはなるし、悪くても22メートルドロップアウトなのでディフェンスから逃げ切れそうにないときにキックしてチャンスを広げるには有効ですね。走力に自信がない選手が抜けてしまったときに使うのも悪くはないでしょう。

ラグビーは新ルール導入されて、少しずつですがラグビーは変わってます。一つ一つのプレーの規律が問われて反則の数が勝敗に左右されるのがラグビーです。スクラムやラインアウトなどのセットプレーが確実にできることが試合の勝敗に大きく響きます。それがラグビーの醍醐味とも言えます。

世界的には50:22キックを活用するようにキックに頼るラグビーが増えてきています。ディフェンスラインが下がるルールの狙いより、ラインアウトモールの機会が増えてスクラムの数が少なくなってます。

攻撃側はボール攻防が少なくなってボール保持側有利が際立っています。攻撃的なチームほど一方的なワンサイドゲームに偏る傾向が目立ってきてます。

テストマッチになるほど、力の差が均衡してなかなか得点チャンスが少なくなり、キックに頼る試合になります。ラグビーはペナルティキックの数が試合を左右します。キックでペナルティゴールを狙う得点だけでなく、キックによる陣取り合戦が戦略のウェイトを大きく占めてきます。

先にルール変更している南半球勢ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンはキックの戦略は進んでおり、ファンの目も50:22キックに対しての声援も送られています。

50:22キックが味方のチームに出たときは盛り上がってほしいものです。場内放送で新ルール適用の説明が入るとより分かりやすくなって、ルールの周知理解も深まるので運営サイドも盛り上げる方法を考えるべきです。

おっとー!新ルールの50:22成功だー!

みたいに。

リーグワンでは外国人選手にキッキングスキルの高い選手が目白押しなので、50:22キックを使った戦術を各チームで競う展開を期待します。

その結果、レベルアップした日本代表が世界のトップチームを撃破して、2023フランスワールドカップの好成績につなげてほしいですね。

ラグビー ルール変更
ラグビー 2022年のルール変更が凄すぎて選手も驚きを隠せない。。

このページでは、2022年6月から正式採用されたラグビーのルール変更について説明する。 協議規則の改正(22年6月) 50:22の正式採用 ゴールインドロップアウトの正式採用 フレイングウェッジに対す ...

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