タイミングが悪すぎます!2023年2月1日文春が報じた記事により日野自動車ラグビー部 レッドドルフィンズが廃部という危機的状況であります。

文春によれば、日野自動車ラグビー部(レッドドルフィンズ)が別府のスナックでの行為につい以下のよう報じられました。しかも決算発表予定日(2月2日)の前日に文春砲が撃ち込まれたのです。
今シーズン開幕前に別府市で合宿していた選手たちは、合宿最終日の11月3日夜、打ち上げをするため繁華街に繰り出し、30人ほどでスナックに入ったという。
日野RD関係者が語る。
「厳しい練習が終わり、解放感で気が大きくなってしまったのでしょう。酒に酔った一部の選手が服を脱いだり、女性店員の体を触ったり、グラスや備品を破壊したり、店のレジを勝手に開けて中のお金を数えたりといった“乱痴気騒ぎ”を繰り広げたのです」
問題はそれだけではなかった。
「怒った店員から所属を聞かれた選手が、リーグワン1部の『三菱重工相模原ダイナボアーズ』を名乗ったのです。後日、店から三菱重工に連絡が入り、驚いた三菱重工が日野RDに抗議。日野RDが慌てて店に連絡したところ、備品や高級ウイスキーのボトルを壊されたとして、300万円を請求されました」(同前)
だが、チームスタッフは選手を集めて、こう告げたという。
「もし表に出たらラグビー部なんて一気につぶれるし、株主総会も乗り切れない。弁護士や警察に相談したら公になるから、その場にいた選手たちで払え。払いたくなければ、社員選手は退社してもらう。プロ選手は契約を解除する」
結局、当日店にいた選手たちから10万円ずつ徴収し、ラグビー部の部長とGMが別府に行って300万円を支払ったという。
よっぱらった勢いで、バカ騒ぎしすぎたようですね。
この騒ぎ、何が問題かというと、今、日野自動車が置かれている状況が非常にまずい状況なのです。
目次
会社は20年にわたる不正
2022年3月4日、日野自動車はトラック開発のエンジン認証において不正があったことを公表しています。さらに8月には不正は20年前から行っていたことを公表しました。
・燃費を実態よりよく見せる
・試験の途中で部品を交換
・排ガス規制値オーバー
日野のトラックといえば、

のCM が一時期有名になりましたね。最近は全く見ることはなくなりましたが、大型トラックでは何十年もトップシェアを走り続けてきた商用車ではすごい会社なのです。
しかし、“トップシェア“のように数字ばかりを追いかけてしまったがために、現場の声を聞が聞こえなくなってしまったようです。もしかしたら、聞こうとしなかったのかもしれません。

というお客様の声は前からあがっていたようですが、誰も耳を傾けようとはしなかったのでしょうか。
第2次世界大戦での日本軍のことについて書かれた「失敗の本質」に似てますね。。。現場の声に耳をかたむけずに会議室で指示ばかり出していたのかもしれません。
復活に向けて走り出したばかり!
しかし、転んでもタダでは起きないのが日野自動車です。社員 一丸となり復活に向けて走り出しています。「3つの改革」を打ち出し、組織も大きく変更しているようです。
まさに、お客様からのトラックを待ち望む声に後押しされ

というタイミングでの出来事だったのです。
社員・関連会社からのブーイング
このニュースを読んで、
冗談じゃねーよ!

と思っているのは、社員だけではないでしょう。特に日野のトラックを売り歩いている販売会社の営業マンはたまったもんじゃありません。

と聞かれ、「すいません。何も聞かされてないんです」と頭を下げ続けるでしょう。既に、3月4日以降

散々言われてきた営業マンの気持ちを考えるとたまったもんじゃありませんよね。
また、日野の社員の気持ちを踏まえても、「自分たちのボーナスが出るかもわからないのに、ラグビー部は別府に遊びに行けるのか?」。次第に、「ラグビー部はなくてもいいんじゃないの?」という雰囲気になってくる可能性もあります。
ただ、廃部とまではならないのではないでしょうか。
廃部にはならない可能性
事件に大小はありますが、このような案件は日本全国を見ると過去にも数件報告されています。何もラグビー界に限ったことではないでしょう。廃部にするまでの処罰は重いのでないでしょうか。
しかも、コンプラ、コンプラと騒がれている時代にプロ選手は次の日から路頭に迷うことになります。そしたら、次は選手が会社を訴えるなんて可能性もゼロではないのです。飲みの場にいなかった選手であれば尚更です。
ただ、活動自粛ということは十分にあり得ます。認証問題とともにほとぼりが冷めるまでおとなしくしておく必要はあるかもしれません。
また、日野自動車からラグビーをとってしまうと、スポーツ競技で強化しているのは卓球だけとなってしまいます。社員一丸となり応援できるスポーツ、しかも日本最高峰のリーグワンで活動するチームがなくなってしまいます。
ラグビーアカデミーにも影響
廃部になった場合、レッドドルフィンズが運営するアカデミーにも影響は出てくるでしょう。ラグビー人口を増やしていこうという中で子供達がラグビースキルを高める環境が1つ減ってしまいます。
ラグビースクールの少なさを知らない方には、「1つくらい大したことないだろう」と思ってしまうかもしれませんが、ラグビースクールとは違い、レベルの高い指導を受けるラグビーアカデミーは日本ラグビーにとって貴重な場所なのです。
日本最高峰ラグビーリーグ リーグワン所属チームだけあって有名選手は多数存在します。
日野自動車ラグビー部 有名選手
選手名 | 解説 |
オーガスティン・ブル | 23年シーズンのキャプテン ポジションはスクラムハーフ9番 オールブラックスでのキャップを持つ |
木津武士 | 2015南アフリカW杯でジャイアントキリングを起こしたメンバーの一人。神戸製鋼から移籍 |
ローリー・アーノルド | オーストラリア代表、2022年に新加入した大型ロック |
誰がスナックに行ったのかは公表されていませんが、一流である上記のメンバーが同席していないことを願うばかりです。
リークしたの日野のチームメイト?
今回の件は、お店との示談ということで、恐らく守秘義務契約を交わしているいるかと思われます。にも関わらず本件が表に出てしまったのは、契約違反をしたか、誰かがリークをしたかです。
記事には「日野RD関係者が」とあるため誰かが、お金欲しさにリークしてしまったのかもしれません。
最後に
とにかく、悪いニュースが続く日野自動車ですが、一部エンジン車種が出荷再開したとの明るいニュースも報道されています。
今一度、選手一人一人が会社が置かれている状況や立場を理解し、世界に誇る商用車メーカー、日野市のラグビーキッズが誇れるチームに再び戻ってきて欲しいと思います。
・報道が出たタイミングは超絶最悪!
・会社が置かれている状況を踏まえると、選手たちは自覚を持つ必要あり。
・ラグビー界ではとても残念なニュースだが廃部にはならないと予想
