このページでは、チャレンジグな攻撃ができる”アドバンテージ”について解説いたします。
スタジアムで試合を見ているとそんな声を聞いたこともあるでのはないでしょうか。
このアドバンテージのルールを理解しておくと、疑問が減るのと同時に、特にゴール前での攻撃は安心して試合を見ることができるでしょう。
・「なんでボール蹴っちゃったの?」
・「ノックオン!おっ!マイボール?」
・「ボール奪い返したのに何の笛?」
1章: ラグビー アドバンテージの基礎知識
ラグビーにおけるアドバンテージという重要なルールについて学んでいきます。釈迦に説法ですが、ラグビーの基本ルールについて少し解説したうえで、アドバンテージとは何か?
そして、アドバンテージの役割と重要性について掘り下げてみましょう。ラグビーをより深く理解し、試合におけるアドバンテージの意義を探っていきましょう。
ラグビーの基本ルールとは?
ラグビーは、楕円級のボールを使ってプレーするスポーツです。このスポーツにはいくつかの基本ルールがあります。
ココがポイント
まず、ラグビーでは相手チームのゴールエリアにボールを運ぶことが目標です。
ゲームが始まると、一方のチームがボールを蹴ります。相手チームはそのボールをキャッチし、走って前進します。
ボールを持った選手は相手にタックルされないように走るか、ボールを仲間にパスすることができます。
もちろん、タックルにくる相手を吹っ飛ばしながら前に突き進んでも構いません。
ゲーム中にはいくつかのルールがあります。たとえば、ボールを前方に投げることはスローフォワードという反則になります。
ボールを前に落とすことはノックオンと言います。
プレーヤーがノックオンやスローフォワードなどのミスしたり、相手に対して危険がプレーをしてしまうと審判が反則を取ります。
基本的に反則が取られると、相手チームのボールとなります。
しかし、ラグビーの試合では相手がノックオンをしてもプレーを継続するシチュエーションがあります。
それがアドバンテージを審判が見ている時間帯となります。
アドバンテージとは何ですか?
アドバンテージとは、ラグビーにおける特別なルールのひとつです。試合中に反則が起きたり、ミスがあったりした場合でも、アドバンテージが与えられることで、チームに有利な状況を作ることができます。
ココがポイント
たとえば、相手チームが反則を犯したとき、アドバンテージが発生します。このとき、反則を受けたチームはボールを持って攻撃を続けることができます。アドバンテージは、そのチームにとって有利なプレーができるようにするためのルールです。
アドバンテージは審判の判断によって与えられます。審判は反則やミスが起きた状況を見て、アドバンテージを与えるかどうかを判断します。
アドバンテージが与えられると、チームはその状況でプレーを続けます。もしアドバンテージを生かせずに攻撃がうまくいかなかった場合でも、元の反則やミスに戻ることができます。
時間帯や陣地によってアドバンテージ時の攻撃が変わってきますので、アドバンテージを与えられたときに「どんな攻撃をするのか?」という視点で見るのもラグビー観戦の面白さの1つでもあります。
ラグビーの面白さの一つ
アドバンテージはラグビーの面白さの一つでもあります。反則やミスが起きたときでも、諦めずにチーム全員でプレーを続けることができます。
・相手がミスや反則をした時に与えられる
・ミスしてもマイボール継続なのでダイナミックな判断ができる
・アドバンテージはラグビーの面白さの1つ
アドバンテージの役割と重要性は?
アドバンテージの役割と重要性について詳しく見ていきましょう。
まず、アドバンテージの役割は、反則やミスが起きた場合でもプレーを続けることを可能にすることです。
もし相手チームが反則を犯した場合、アドバンテージが与えられます。これにより、反則を受けたチームはボールを持って攻撃を続けることができます。
ココに注意
アドバンテージは、ミスや反則によってチームが不利な状況にならないようにする役割
また、アドバンテージはチームにとって得点の機会を増やす重要な要素です。アドバンテージが与えられると、チームはその状況で攻撃を続けることができます。
相手チームの反則やミスを利用して、ボールを前進させたり、ゴールに近づいたりするチャンスを得ることができます。
もし相手チームの反則やミスがあった場合、アドバンテージが与えられることでチームは新たなチャンスを手に入れることができます。
このような状況で選手たちは一丸となってプレーし、チームの目標である得点や勝利を目指すことができます。
アドバンテージはチームのモチベーションを高め、チームワークを促進する重要な要素です。
・アドバンテージを与えられることで、攻撃のオプションが何個も増える!
・それにより大チャンス到来!
・チームのモチベーションアップ!
2章: ラグビー アドバンテージの具体的なシチュエーション
次からは、アドバンテージが起こる具体的なシチュエーションについていきましょう。
ノックオン後のアドバンテージはイメージしやすいでしょう。
相手が攻撃中⇒相手がボールを落とす⇒相手が落としたボールを拾う
相手がボールを落とした段階でアドバンテージが発生します。もし相手がノックオンしたボールを拾い損ねて落としてしまうとすぐにアドバンテージが解消されマイボールのスクラムで再開となります。
ボールを落とするプレーは見ている側でも非常にわかりやすいのですが、いつの間にかアドバンテージが発生しているときがあるため、そのあたりを見極めれるようになると試合をもっと楽しく観戦できます。
密集(ラック)でおきるアドバンテージ
いつの間にかアドバンテージを与えられているシチュエーションの1つがラックです。
このシチュエーションはラグビー経験者でも笛が吹かれたあとに「アドバンテージあったのね」となることもありますが、レフェリーの腕に注目しておくとアドバンテージを把握できます。
上記の写真では、緑20番の選手がレフェリーから「手を放しなさい!」と言われているにも関わらずプレッシャーをかけ続け反則を取られています※レフェリーの腕注目。
さらに詳しく
蜜集(ラック)が形成された後にボールを触ることはできません。触れるのは密集に参加していない最後尾の選手です。
アドバンテージが出ると、ボールを持ってアタックしているチームは攻撃を続けます。時にはアグレッシブなプレーでトライを獲りに行きます。アドバンテージ時に良く見る攻撃がキックパスからのトライです。
下記の動画ではチャレンジグなキックパストライを確認できます。
キックパスが成功すれば、一気に敵陣深くまで入る事が出来るのでビックチャンスに繋がります。しかし、ディフェンス側もキックはケアしているので、ボールを取られてしまう可能性も非常に高いのです。
オフサイドで発生するアドバンテージ
このシチュエーションが分かるようになればもう一人前ですね。
と自然に口にしてしまうかもしれません。オフサイドにおけるアドバンテージの獲得も非常に多いのでしっかりと理解しておきましょう。
オフサイドラインについて理解しておきましょう。
上記画像を見ていただくと、赤ジャージのディフェンスラインが綺麗に並んでいるのがお分かりになるでしょう。
さらに詳しく
密集ができると必ずオフサイドラインが発生します。密集からボールが出るまでオフサイドラインは解消されません。
彼らはオフサイドを取られないようにオフサイドラインの前で構えています。しかし、状況によりこのオフサイドラインを守れないことが出てくるのです。
・1つは、意図せずにラインを越えてしまってたパターン
・もう1つは、ディフェンスがオフサイドラインまで戻れなかったパターン
その場合は、レフェリーが腕をあげて「オフサイドの反則があったのでアドバンテージを与えます」と示してくれます。
大事!
オフサイド時のアドバンテージのシチュエーションはとても多いので、しっかりと理解しておいたほうがよりラグビー観戦を楽しめます。
ラグビーアドバンテージのQ&A
ここからは、アドバンテージに関するQ&Aを紹介していきます。
アドバンテージがどんな時に発生するのかはざっくり理解して頂けたと思いますが、さらに深堀したい方は是非ご確認ください。
アドバンテージはいつまで続くの?
アドバンテージは時間決まっているの?と疑問に感じるでしょう。アドバンテージには明確な基準は設けられていません。そのため、選手達が納得のいく笛が聞けるかはレフェリーの能力が重要になってきます。
ここでの説明内容を理解しておけば
とい事はなくなるかもしれません。
競技規則には以下のように書かれています。
⇒反則の度に試合を止めていては、非常につまらない試合になってしまいます a.レフリーが 、反則をしていないチームが利益を得たとみなした場合 b.レフリーが 、反則をしていないチームが利益を得そうにないとみなした場合 c.則をしていないチームが 、自分達が利益を得る前に反則を犯した場合 d.反則をしたチームが 、アドバンテージが生じない2つ目 、または 、前の反則に続く反則を犯した場合 a.bはレフェリーの感覚的な視点が入ります。 10mくらい前に進みアドバンテージを終了するレフェリーもいれば、15m進んでも利益を得ていないとが判断するレフェリーもいます。「利益を得た」と判断した場合、アドバンテージは終了します。 また、長い時間攻撃を続けたとしても、前進していなければ、「利益を得そうにない」と判断されアドバンテージは終了します。 さらに詳しく
つまり、前進していない場合に次の攻撃で人数があまっている大チャンスというタイミングでも「利益を得そうもない」と判断されれば「ピー!」と笛をふかれることもあるのです。 cは、例えばアドバンテージの攻撃中にノックオン等のミスをしてしまった時です。レフェリーは笛を吹き、最初の反則があった位置からリスタートします。 d.は例えばオフサイドの反則でアドバンテージをもらい攻撃を続けていたら、アドバンテージ中に相手がまたオフサイドの反則を犯した。というような時です。 この時はレフェリーが笛を吹き試合を止めます。そして、どちらか有利な方(1回目の反則 or 2回目の反則)の場所を選択させます。 攻撃の中で、アドバンテージを取らない時もあります。ワールドカップでは以下のプレーをよく見かけるのではないでしょうか。 a.スクラムでの反則が起きた時 b.危険なプレー このアドバンテージを取るタイミングや長さこそ、レフェリーの巧みな部分なのかもしれません。 ワールドカップのような大舞台で笛を吹くレフェリーの方々は、気持ち良いレフェリングをしてくれるレフェリーばかりです。 反則やミスがあっても、諦めずにプレーを続けることが重要であり、アドバンテージを生かすことでチームの勝利に繋げることができます。アドバンテージを与えられた後の、試合の魅力を高める要素となっています。 一番のキモはアドバンテージを与えるレフェリーの腕にかかっていると言っても過言ではありません。 ココがポイント
レフェリングが悪いと、選手達も試合を楽しめませんし見ているファンも楽しめないです。試合がスムーズに進むように、レフェリーが試合をメイクしていく必要があります。 SNSには、ラグビーをあまり見たことなかったファンから、「ラグビーって楽しい」というような投稿をよく見るようになりましたが、レフェリーが試合を楽しくしてくれているのも理由の1つです。 2015年のときは、よくわからず観戦。いまだによくわからないルールがあるけど、ラグビーがこんなに楽しいスポーツとは!! #ラグビーワールドカップ #ラグビーW杯2019 — 【2019年ラグビーW杯】情報 にわか仕込みファン (@rugby_w_ja) October 24, 2019 また、テレビでは分からないかもしれませんが、選手達はプレー中にレフェリーとコミュニケーションをよくとっています。何故ならばレフェリーによって厳しくとる反則が変わってくるからです。 例えば、ラックからのディフェンスです。(↓ラック) 「ディフェンス出てもOK?」とレフェリーに聞くと、「まだ、ダメ!」というレフェリーもいれば「いいよ。もうボール出てるよ。」というレフェリーもいるのです。 選手達は、試合中にレフェリーの癖を見抜き、 ラグビーは、迫力満点のスポーツであり、プレイヤーたちの激しい戦いが魅力の一つです。グラウンド上で繰り広げられるスピードとパワーに満ちた試合は、初めて観戦する人でも圧倒されることでしょう。 タックルは相 ... 続きを見る
一方のチームが相手の反則により利益を得た場合 、レフリーは 、競技が流れるようにするた めにプレーを継続させることができる
アドバンテージを取らない時もあるの?
⇒故意に崩したり、 故意に回転させる反則をされた場合はレフェリーは、直ぐに笛を吹きます。
⇒ハイタックルなど危険なプレーで反則をした場合もアドバンテージは適用されず直ぐに笛を吹く場合があります。最後に
「レフェリーが反則を取り易いプレーはしない!」
「反則を取られても文句を言わない!」を徹底し、レフェリーを味方につけることも試合に勝つうえで非常に大事になってきます。
ラグビーのルール 後ろからタックルしていいのか?