このページでは、
とラグビーに興味がない女子高生の声が聞こえてくるヘッドキャップについて紹介したい。
高校生は必須
高校生ラガーマンのイメージと言えば、チームそれぞれ揃いのヘッドキャップをかぶり、真剣にプレーをしている姿であろう。
ヘッドキャップの着用は、高校生ラガーに義務づけられているもので当然のように思えるが、実は1975年までは決して義務付けられたものではなかった。(正確には大阪府はこの頃にも義務付けていた。)
古い写真や動画を見ると、ヘッドキャプをかぶっている選手はあまりいない。これが現在のようなルールになったのは花園での全国大会で、ある強豪高校の選手が激しいプレーでほんの数センチを残し右耳が裂けてしまい、そのまま救急車で運ばれ即縫合したことによる。(驚くことにこの選手はまだ抜糸もすまないのに4日後の試合に出場した。)
そして翌年の1976年より、ヘッドキャップ着用が義務付けられ現在に至るわけだが、当時のヘッドキャップは頭を守るというより、耳の部分が厚くなっており、耳を保護するようなものだった。
そのため音の聞こえが悪いとの不満も多く、また形や色もバラバラで、統一されていないチームも多かった。
また外国チームとの試合にはヘッドキャップをかぶらなかったこともあった。高校生のヘッドキャップ着用の義務はあくまでも日本のローカルルールであり、高校日本代表の試合での写真では、対戦相手はもちろんヘッドキャップをかぶっていなかった。
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大学生以上は自由
そして大学・社会人チームも試合時にはヘッドキャップをかぶっておらず(練習ではかぶっている選手もいたが。)、高校生たちも進学や就職をして、ヘッドキャップをかぶらないことが、グレードアップした証のようだった。
その中で「壊し屋」と呼ばれた元日本代表の林敏之選手(神戸製鋼)は、現役時代白いヘッドキャップをかぶり続け、1985年のフランス遠征ではその勇猛果敢なプレーで、相手に「白いキャップの男」と恐れられた。
しかしヘッドキャップも進化をして、軽量化と強化を進め、頭を守るパットも細かく厚くなり、アゴ紐も装着しやすくなった。色や形もユニフォームのように揃え(フォワードとバックスで形を変えていたチームもあった。)高校名を入れるチームも増えた。
そうしてこのキャップの変化は、社会人や大学生チームでもヘッドキャップを着用する選手が増加することにつながり、はては南半球のスーパーラグビーにも影響を与えた。
フランカーやNO.8のようにタックルに入ることが多い選手に特に多く、元オーストラリア代表のスタンドオフで、日本のリコーでも活躍したスティーブン・ラーカムは常に黒いキャップをかぶり、特徴であるロングキックや突進力とともに、強烈なタックルを大柄なフォワード選手に見舞っていた。
そのヘッドキャップがより勇気のあるタックルをすることにつながり、密集戦でもう一段上のパフォーマンスを産むことにつながるということだ。
逆にパットの強化し過ぎで相手にとって危険を与えるため、使用禁止になるキャップも出てきたが、現在日本においては(特に大学では)高校生の義務化の習慣により、ヘッドキャップをかぶり続ける選手が増えている。
もちろんチームのヘッドキャップはあるのだが、高校時代のチーム名の入ったヘッドキャップを使っている選手が結構いる。愛着と慣れがあるのだろう。
ワールドカップでは、ヘッドキャップを着用している選手は少ないが、コンタクトプレーがますます激しく強固になっていくことを考えると、全ラガーがヘッドキャップ着用を義務付けられる時が来るかも知れない。
着用する目的は人それぞれ。
蛇足だが1980年初期、大学生選手があまりヘッドキャップを着用しなかった頃、ある強豪大学のウイングの選手がヘッドキャップを常にきっちりと着用していた。
しかもアップの段階からだ。当時バックスの選手がヘッドキャップをかぶることは大変珍しかったのだが、このチームの選手の話よりこの理由が分かった。
このウイングの選手はA社のかつらを愛用していて、ずれると困るからだという。ヘッドキャップにはこういう使い方もあったのだ。
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