このページでは、キック時のミス ダイレクトタッチについて説明しましょう。相手インゴール前まで届くナイスタッチキック!
しかし、そんなナイスキックも蹴った位置まで戻されてしまう、悲しいパターンもございます。
ダイレクトタッチを理解しよう
ラグビーのグラウンドには何種類かのラインが存在する。
まず中央にハーフライン、これは自陣と敵陣のちょうど真ん中を示している。
次に10メートルライン、これは「ハーフラインから10メートル」のところに引かれる。
自陣10メートルラインというと、「真ん中から10メートル自陣側に押し込まれた場所」という事になる。
次が22メートルライン。これは10メートルラインとは違い、「ゴールラインから22メートル」のところに引かれ、最後がゴールラインになる。
このゴールラインを越えてグラウンド(ボールを地面に付ける事)をされてしまうと「トライ」となり、相手の得点となってしまうという訳だ。。
22メートルラインとは、「あとトライまで22メートルしかないよ」という言わば「危険地帯に入った事」を示すラインであり、このラインの内と外とでルールが違ってくる。その代表格が「ダイレクトタッチ」である。
22メートルラインの内側から蹴ったボールは、どんなボールであれ、ボールがタッチラインを割った地点でのラインアウトとなる。
対して、22メートルラインの外側から蹴ったボールは、「一度地面にバウンドしない限り」蹴った地点まで戻されてしまう。
「地面にバウンドせず=ダイレクト」タッチを割る、即ち「ダイレクトタッチ」と言う事だ。(上記↑画像の①がダイレクトタッチ。)
ダイレクトタッチになれば、蹴った場所から(平行線上)相手ボールのラインアウトでリスタートする。
ただし、ペナルティキックの場合はこれに相当せず、どんなキックであってもボールがタッチを割った地点からラインアウトで再開となる。
このダイレクトタッチ、自陣に押し込まれたチームからすると非常に厄介な代物である。
陣地を回復出来ないばかりか、押し戻され、しかも敵ボールラインアウトからのリスタートとなってしまう。逆に押し込んでいるチームからすると労せずして陣地とラインアウト権を取れるので、一気にビッグチャンスに繋がる。
ダイレクトタッチは流れの中で発生
流れの中での発生なので、ダイレクトタッチになってしまう状況は多々存在するが、一番面白いのは「相手のプレッシャーがキツい為に起こるミスキック」であろう。
蹴りこんできた相手は何とかボールを奪取しようとキックを受け取ったプレーヤーに向かって猛スピードでタックルに来る。これを何とか逃れ、陣地を挽回しようと蹴ったキックがミスキックとなってしまい、ダイレクトタッチになってしまうという状況だ。
ダイレクトタッチは自チームを危険極まりない状況に追い込んでしまうばかりか、前方に居たプレーヤー達の意気も大きく消沈させてしまう。
特に前方にいるフォワードのプレーヤーからすると、タッチキックがあがった瞬間に「一息つける」と思い走りを緩める選手が殆どなので、これがダイレクトになってしまうと「あぁ...マジかよ...」という落胆の表情を浮かべる選手が大半だ。
あと1トライで逆転、しかし時間もあと数分という状況であれば尚更である。
試合の流れでダイレクトタッチを見た時、蹴ってしまった選手もさることながら、その前方に居る選手達がどれだけ落胆の表情を浮かべるか、はたまた「大丈夫、まだイケる!」という表情になるか、これもまた、ラグビー観戦の醍醐味の一つであろう.
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