ラグビーは、プレー中にスクラムを組んだり、タックルをしたりするため、怪我が多いスポーツの1つです。走ったり投げたり、蹴ったりさまざまなプレー動作をするので、怪我をする部位も手や足、腰などさまざまです。
学生ラグビー選手の怪我をまとめたデータを参考に、どういった怪我が多いのか調査しました。今回は、ラグビーの怪我の統計を調査して、わかりやすくランキング形式でまとめています。
ラグビーの怪我で多いのは捻挫!
ラグビーは、怪我が多いスポーツですが、実際にはどのような怪我が多いのか気になりまよね。これから子供にラグビーをやらせてみようかとお考えの親御さんは特にです。
プレー中にコンタクトが頻繁にあるため、相手とぶつかったことによって起きる怪我は特に多いです。ランキング形式でご紹介していきます。
3位:脱臼
ラグビーで多い怪我第3位は、脱臼です。脱臼の部位は肩が多く、肩関節脱臼が非常に多いことが分かりました。スクラムを組むフォワード1番~3番はスクラムが崩れた際に肩を脱臼してしまうことがあります。
他の選手も、相手と接触したタイミングや相手と絡んだ際に強い衝撃を肩にうけたり、腕を持っていかれてしまうなど、肩にダメージを受けるケースが非常に多いです。
2位:骨折
ラグビーで多い怪我第2位は、骨折です。骨折はコンタクトプレーの際に踏まれたりぶつかったりして、生じていました。
手や腕、足や腰など、ラグビーでの骨折は身体のどの部位でも起こる印象です。
1位:捻挫
ラグビーで多い怪我第1位は、捻挫です。捻挫の部位は足が多く、走りながらタックルを受けて捻挫したり、相手をかわそうとフェイントをかけた際に捻挫したりするケースがあります。
試合中走り続けるので、足にかかる負担はかなり高いです。ステップを踏む際に捻挫することも多いですが、相手にタックルされた時にそのままの勢いで捻挫してしまうケースも非常に多いです。
体の部位ではやはり足の怪我が多い
ラグビーは、手、指、膝、足、肩、頭、首などの怪我が報告されており、身体の全体的に怪我をするリスクは高いスポーツです。その中でも多いのが下半身の怪我。。こちらもランキング形式でご紹介していきます。
3位:腰
ラグビーで多い怪我の部位第3位は腰です。ラグビーの腰の怪我で多いものとしては、腰椎分離症、腰痛などです。腰椎分離症は、スポーツ選手の20〜30%の人が常に持っていると言われていて、スポーツに非常に関係が深い症状です。
スクラムなど中腰の姿勢で相手に対して力をかけるため、常に腰に負担がかかるためヘルニアの選手も多いです。ただ、強靭な肉体を持ったアスリートということもあり、普段の痛みを感じない選手も多いです。
2位:膝
ラグビーで多い怪我の部位第2位は膝です。ラグビーの膝の怪我で多いものとしては、靭帯損傷・半月板損傷です。膝の靭帯損傷は前十字靭帯(ACL)と言われる、膝の中央にある靭帯や内側側副靱帯(MCL)と言われる膝の内側にある靭帯に多いです。
ラグビーのタックルは膝下に向かってすることが多いので、怪我が起こりやすい部位となります。特に膝にタックルに入られた際に膝を逃がすことが出来ず靱帯を損傷するケースです。
1位:足(膝下)
ラグビーで多い怪我の部位第1位は足です。ラグビーの足の怪我で多いものとしては、足関節捻挫や足の指の疲労骨折など。足関節捻挫はラグビーの怪我の中でも特に多く、痛みがありながらプレーしていることも多いです。
アルミ製ポイント付け替えたスパイクに踏まれて指を骨折しまうケースもあります。
普段の練習でもリハビリを取り入れながら、万全の状態で練習や試合に臨めるように準備したいですね!
なぜ下半身で怪我が多い?
ラグビーは膝や足など下半身の怪我が特に多いことが判明しています。ラグビーは試合時間の間走り続けているので、膝や足、股関節にかかる負担はかなり高いです。
その上、タックルやスクラムなど下半身の筋肉を多く使って行うプレーが多いため、下半身へ負荷がかかり、怪我につながっていると考えられます。
完治していない怪我が更に悪化するケースも多い
ラグビーでの怪我を予防するためには、日頃からのコンディショニングが必須です。コンタクトスポーツなので、予想不可能な角度からタックルをされることや、ボールの奪い合いの最中に頭がぶつかることなど日常茶飯事です。
ラグビー選手は、身体に痛い部分があってもプレーすることは当たり前だという意識がまだまだ根強いです。しかし、実際に怪我が完全に完治していないまま、プレーを再開すると再発するリスクも高い傾向にあります。
そのため、怪我をした場合はしっかりとリハビリをして痛みが出ない状態まで休養することが大切です。
怪我を防ぐためにはクールダウン&ストレッチが必須
と練習後に、準備運動のようなストレッチだけ行い練習を終えるチームも存在します。やはりストレッチは少し時間をかけて行うことで、出来るかぎり疲れをのこさずに翌日を迎えることが出来ます。
まずはクールダウンから
ストレッチの前に重要なのが、クールダウンです。
クールダウンの目的 | 運動終了後、筋肉の中にたまった疲労物質(乳酸)を排出する効果が期待できます。 筋肉をほぐし、柔軟性を回復させると同時に、運動で傷ついた筋組織への修復も進めることができるため怪我の予防にもつながります。 |
クールダウンのやり方 |
超軽いジョギングやウォーキングで徐々に心拍数を落としていきます。 |
クールダウンは全身への血流回復を促し体への負担を軽減することができますので、練習前のウォーミングアップと同じように練習後のクールダウンを当たり前のように行えるようにしていきましょう。
参考
クールダウンを行わなくても血中の乳酸血は元に戻ります。ただし戻るのに120分程度時間を要します。
クールダウンの後はストレッチ
ジョギングやウォーキングにより心拍数を落とし、運動により緊張した筋肉もほぐれたところでストレッチを行っていきます。
ココがポイント
できればストレッチ2人1組で行いましょう。
やはり1人でストレッチで行うのと、人にやってもらうのでは効果が変わってきます。2人1組のストレッチは以下動画を参考にして下さい。
出来ればストレッチ前に栄養補給
体のリカバリーを考えるうえで、最も重要なのが栄養補給です。適切なタイミングで栄養補給することで体力・筋力アップの効果も期待されます。
チームの方針もあるかもしれませんが、是非とも、練習直後に栄養補給を行って欲しいです。
体を動かした練習直後は筋肉への吸収率が高まるゴールデンタイムと言われています。
ココがポイント
他の栄養素は2時間以内の摂取でもしっかり体に吸収できます。
怪我を防ぐためには筋トレも必須
ラグビーの怪我を防ぐためには、筋トレが非常に重要です!「身体づくり」で勝敗が決まるといっても過言ではないくらい、ラグビーは身体づくりを大切にするスポーツ。
肩パットを付けても痛いものは痛いですし、骨折するときはします。すこ~しだけ衝撃が軽減されるだけです。この少しの軽減でも嬉しい!と言う方には手に入れたいアイテムかもしれません。
ココがポイント
まず体をつくり、それでも不安であれば道具に頼る。
最初から道具に頼るような、見せかけのラガーマンになるのだけは止めましょう。まずは自重だけの筋トレでも十分です。1日5分だけでも十分です。3カ月継続してトレーニングを行えば、鏡の前の自分を見て笑みがこぼれるでしょう。
肩を鍛えるならこの筋トレ見た目も美しくなりますが、怪我を防ぐために普段から筋トレを取り入れて、しっかりと身体づくりをしていきましょう!
まとめ
今回は、ラグビーの怪我の統計を調査して、わかりやすくランキング形式でまとめました。捻挫や骨折、脱臼などの怪我が多く、主に下半身の部位を怪我することが多いことが分かりました。
こういった怪我を予防するためには、日頃のコンディショニングが非常に重要です!特に筋トレなどの身体づくりを普段から取り入れて、相手に当たり負けしない身体づくりをしていきましょう。
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