ラグビーの花形ポジションと言えば、どのポジションをイメージする人が多いだろう。2015年ワールドカップで一躍人気が出た五郎丸選手のポジションはフルバック(背番号15)。
ゴールキックは上手ければどのボジションでも蹴ることが出来るため、ゴールキックを蹴るボジションという訳ではない。
ワールドカップでも活躍した日本代表のフッカー(2番)堀江選手はパスも上手いが、キックも上手い。
↓堀江選手
出典:http://number.bunshun.jp/articles/-/825150
一般的には、五郎丸選手のようにゴールキックを決めて沢山点数を取るポジションが、ラグビーの花形ポジションだと思っている方も非常に多い。
もちろん間違いではなくポジションの好みなど人によって異なるが、このページでは試合の勝敗を握る第3列(フランカー)について説明していく。
試合に勝つには、まずフォワードで勝つ事
まず、最初にお伝えしたいこと。それは、現代ラグビーにおいて、試合に勝つにはフォワードが強くないと(相手のフォワードに勝っていないと)試合に勝つことが出来ない。
ラグビー15人のうち、8人のフォワードと7人のバックスで形成されるが、役割を簡単に説明するとフォワードがボールをキープして、ボールをバックスに配給し、バックスがトライラインに向かって攻撃する。
下記動画見ていただくとイメージが付くが、基本的にトライはフォワードが確保し生まれたボールをバックスが展開しトライラインまでボールを運ぶ
つまり、フォワードが負けてしまうとボールがキープ出来ないのだ。ボールがキープ出来ないと言う事はバックスにボールが回らなくなり点数を取る事も出来ない。
つまり、バックスが強いか弱いかはで影響してくるのは、勝敗ではなく極点に言えば ”点数の幅”なのである。勝つための条件として、”フォワードで勝つこと”が求められる。
ボールをキープし続けるには有能フランカー(6番・7番)が必要
スクラム第1列はプロップ・フッカー、第2列はロック、そして第3列と呼ばれるのがフランカー・ナンバーエイトだ。
フォワードの中でも、特に相手より強く、早く、そしてしつこくプレーに絡む第3列(フランカー)。特にフランカーのディフェンス能力は職人と言われ卓越したタックルスキルを備えている。
そして、足のスピードは、最低でもセンター(12番、13番)並みの速さが要求される。
長年の経験と洗練されたディフェンスのコース取り。そして、一発で仕留めるタックル。そして地面スレスレのジャッカルが勝敗の行方を左右する。
↓ジャッカルが分からない人はこちらの動画。ジャッカルキングと呼ばれているウェールズ代表のサムウォーバートンのプレー集
ワールドカップで活躍した日本代表の3列(フランカー)と言えば、背番号6番マイケル・リーチ、スーパーラグビーのでも大活躍した選手だ。
そして、背番号7番ピーター・ラブスカフニ、189センチ 105キロの恵まれた体格のハードタックラー。
その外にもツイ ヘンドリックやナンバーエイトで活躍した姫野和樹もフランカーとして世界と戦える能力を持っている。
とにかく、日本代表の第3列(フランカー)には超熱い人材が揃ってる。世界に負けず劣らずの第3列がいるという事実は紛れもない。
チームのために体を張り、1試合に20本以上もタックルに行く彼らが世界最高峰である事は試合で勝つための必須条件となってくる。
ワールドカップ2011年、15年連覇したチームのキャプテンはフランカー
ラグビーが好きな方で、リッチー・マコウの名を聞いた事がない方は少ないだろう。
世界最優秀選手に3度も選出され、キャプテンとしてニュージーランド代表を2011年、2015年ワールドカップ2連覇に導いた。
世界のフランカーを見ると、アタックルた突出して優れている選手もいれば、ディフェンス能力が極めて高い選手もおり、歴代の選手を振り返っても多く存在した。
その中でも、リッチー・マコウはアタック、ディフェンスともに突出した能力をもった選手だった。ディフェンスでは有能なボールハンターとして、タックルで相手をしとめ、相手よりも早くボールに反応しボールを奪い返す。
アタックでは、バックス並みのスピードとパススキルで幾度となくバックスラインに参加しトライを何度も演出した。
フランカーとして、必要な能力は全て備わっていた選手がまさにこの人、リッチー・マコウ氏だった。
オーストラリア代表のキャプテンもフランカー
つねに、世界No.1第の3列を揃えるニュージランド代表とオーストラリア代表。その中でもオーストラリアのマイケル・フーパーは、天職と言っていいほど素晴らしいフランカーの仕事を我々ラグビーファンに見せてくれる。