ラグビーはフィジカルなスポーツであり、その中でも「ラック」と「モール」という2つのプレーが重要な役割を果たしています。
・ラックはボールが地面に触れた後や選手が倒された後に形成される状況であり、攻撃側と守備側が争奪戦を繰り広げます。
・モールは攻撃側がボールを持ちながら集団で前進するプレーであり、攻撃側はモールを形成して相手守備陣を押し込みます。
どちらのプレーも戦術的な要素があり、適切なタイミングと連携が求められます。
このページではラック・モールの違いについて解説していきます。
ラグビーの基本知識―ラックとモールの概要
ラグビーはフィールド上で行われるフィジカルなスポーツであり、選手たちはボールを相手のゴールラインに運ぶことを目指します。ラグビーにはさまざまなルールと戦術がありますが、コンタクトプレーを避けては通れないのがラグビーです。
ココがポイント
そして、必ず発生するシチュエーションに「ラック」と「モール」という2つの重要なプレーがあります。
ラック
まず、「ラック」について説明します。ラックは、ボールを持っている選手が倒された後や、ボールが地面に触れた後に形成される状況です。
この状況では、攻撃側と守備側の選手たちが相手を押し合いながらボールの争奪を行います。攻撃側はボールを保持し、守備側はボールを奪い返すことを目指します。
ラックでは、ルールに従って選手が参加できる位置やプレーの制約があります。攻撃側はボールを速く展開するために、ラックから素早くボールを取り出して攻撃を続けます。
モール
ソース:ラグビーユニオン競技規則
「モール」について説明します。モールは、攻撃側がボールを持ったまま集団で前進しようとするプレーです。
攻撃側の選手たちは相手の守備陣を押し込んで前進し、守備側の選手たちはそれを食い止めようとします。モールでは、選手たちは相手を押し合いながら前進し、ボールをコントロールし続けることを目指します。
ラグビーにおけるラックとモールは、選手たちのフィジカルな能力と連携プレーが重要です。攻撃側は速い展開とクリーンなポジショニングを目指し、守備側は適切なタイミングと強力なディフェンスを追求します。
ココがポイント
これらのプレーはラグビーの試合において重要な役割を果たし、チームの戦術やスキルの質によって試合の勝敗が左右されることもあります。
ラックとモールの違いを解説!具体的なプレーの違いと戦術的な使い方
ラックとモールは、ラグビーにおける重要なプレーですが、具体的なプレーの違いと戦術的な使い方にはいくつかの違いがあります。
まず、ラックはボールが地面に触れた後や選手が倒された後に形成される状況です。攻撃側はボールを保持し、守備側はボールを奪い返すことを目指します。
ココがポイント
ラックでは、攻撃側の選手はボールを素早く取り出し、攻撃を続けることが重要です。ラックに参加する選手は、ボールを保持している選手と接触し、彼らを支える役割を果たします。
攻撃側はラックを素早く展開し、ボールをスピード感を持って次の選手に展開することで、相手の守備を打ち破ることを狙います。
一方、モールは攻撃側がボールを持ちながら集団で前進するプレーです。攻撃側の選手たちは相手の守備陣を押し込んで前進し、守備側の選手たちはそれを食い止めようとします。
ココがポイント
モールでは、選手たちは相手を押し合いながら前進し、ボールをコントロールし続けることが重要です。攻撃側はモールを形成することで、ボールの位置を制御し、時間を稼ぎながら前進することができます。
モールは、フォワード(1番~8番)が強いチームにとってはトライを狙うための戦術的な手段としても活用されます。
そのため、守備側はモールを組ませないディフェンスが必要になってきます。
ラックとモールの利点と適用時の条件について解説
ラックとモールは、ラグビーにおいて戦術的に重要なプレーです。それぞれの利点と適用時の条件について詳しく解説します。
【ラックの利点と条件】
・ボールを素早く展開することができるため、攻撃側は相手の守備陣を圧倒することができます。
・選手間の連携や素早いパス、ランプレーによって相手守備の隙をつくことができます。
・ボールを保持したまま攻撃を継続できるため、攻撃の勢いを維持することができます。
【モールの利点と条件】
・攻撃側がボールを保持しながら前進するため、攻撃の勢いを維持できます。
・モールを形成することで、時間を稼ぎながら相手陣地に近づくことができます。
・守備側はモールを食い止めるために多くの選手を投入しなければならず、攻撃側に数的優位を作ることができます。
ボールを持ったプレーヤーとタックラーがコンタクトしただけではモールにはなりません。アタック側の味方がボールを確保しようとこの密集に参加した時点(3人以上)でモールが形成されます。
ソース:http://www.kyushu-rugbyjuku.jp/exam/rule/moru.html
ボールを持ったチームが2名以上集まらないとモールにはなりません。ラックとは違い、ボールを持ったプレーヤーを挟んで双方のチームが組合う形となります。下記の画像の形はモールではないです。ただ、3人にタックルされているだけです。
ソース:http://www.kyushu-rugbyjuku.jp/exam/rule/moru.html
柔軟性と連携が求められるこれらのプレーは、ラグビーの試合において勝利を目指す上で重要な要素となります。
ラックとモールが理解できたところでオフサイドの反則について説明しましょう。
密集時(ラック・モール)のオフサイド 最後尾がキーワード
ラックやモールが形成されると、オフサイドラインが出来る。オフサイドラインは密集最後尾の足です。
ラックやモールに参加するプレーヤ以外はこのオフサイドラインより後ろに下がる必要があります。また、ラックやモールに新たに参加するプレーヤーは最後尾から参加しないとオフサイドの反則を取られてしまいます。
そして、この密集からボールが出ればオフサイドラインは解消します。
下記の動画はオフサイドについてしっかり解説されてますので是非ご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ラックとモールは、ラグビーにおける攻撃と守備の要となるプレーです。
ラックは攻撃側がボールを保持し、守備側が奪い返そうとする激しい争いが展開されます。素早い展開と連携が求められ、攻撃の勢いを維持するために重要です。
一方、モールは攻撃側がボールを持ったまま集団で前進するプレーで、時間を稼ぎながら相手陣地に迫ります。モールは相手守備陣を押し込むことで攻撃の優位性を作り出し、ゴールへの進路を開きます。
ラックとモールは戦術的な使い分けが求められ、柔軟性と連携力が必要です。適切なタイミングと正確な判断によって、チームは攻守のバランスを保ちながら試合を進めることができます。