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小学生 ラグビーの入り口 タグラグビー

2019ラグビーワールドカップ以降ラグビーが注目され、小学校低学年からのラグビースクールなども参加者が増えていると。

しかしやはり激しいぶつかり合いで危険を感じる方も多く、ラグビーを始めることに二の足を踏ませているのも事実である。

確かに小学生1年生にタックルさせるのは怪我が心配だ!そんな意見も多く出だしたここ日本でも、ラグビースクールの低学年はタックルなしのタグラグビーとなっている。

目次

小学生1年生、2年生はタグラグビー

タグラグビーは、タックルをなくし、ぶつかり合いのない安全なラグビーである。やはりタックルの危険性を避け、タックルをタッチに変えたタッチラグビー同様に、ラグビーの間口を広げるという点で共通している。

それなら、ラグビーの大きな特徴であるタックルの代わりに何をするかというと、両腰に付けたタグ(飾ひも­=リボン)を取ることが、相手を止めることになる。

そのためコンタクトプレーが極端に少なくなり、それに伴い怪我のリスクを下げているということである。このことから、年齢、性別、経験に関わらずプレーでき、年少者・初心者向けスポーツである。

タグラグビーは1990年代にイギリスのデポン州で考案され、日本ではイギリスに留学していた指導者が用具などを持ち帰ったことで紹介され、元日本代表の大八木淳史氏(当時神戸製鋼)が全国各地で講習会を実施したことで広がりを見せた。

その後日本ラグビー協会が普及に全面に取り組むようになり、2011年度から新・小学校指導要領解説書(体育編)にも例示され、日本協会も競技規則を定めた。

用具として必要なものは、タグベルト(腰にまくベルト)とマジックテープ等で固定したタグ、ボールはタグラグビー用で低学年が3号、高学年が4号を使うことが多いが、ラグビー用のボールでも構わない。(タグラグビー用のボールはキックを想定していないのでやや耐性が落ちる。)

コートは縦50m以下、横30m以下、インゴール2m以下と定められているが、場所や選手の能力で適宜に工夫する。また体育館のように屋内で行われることもある。

1チーム4~5人で(これくらいがみんなにパスが回りやすく、ゲームとして楽しめる。)、5~7分ハーフでハーフタイムは1分である。

センターラインから自分より後ろの味方にパスして(フリーパス)ゲームが開始される。その時守る側は5m離れなければならない。

攻める側はボールを抱えて走ったり、味方にパスをしながら相手チームのインゴールを目指す。そして相手チームインゴールに走りこんで両手でボールを置けばトライ(得点)となり、1点である。

(ボールを置かないでトライとコールすれトライとする場合もある。)逆に言えばペナルティーゴールなどキックがないのでこれが唯一の得点方法である。

攻めて来る相手を止めるのには、ボールを持った相手の腰に付いているタグを取り、大きく「タグ!」と叫び頭上に上げてアピールする。

タグを取られた選手は前進を止め後ろの味方にパスしなければならない。(3歩以内)この時取ったタグは相手に返し。取られた選手はこれをまた付けなければならない。(この間はお互いプレーに参加出来なくなるわけである。)

 

そしてタグを4回取られると攻撃が交代し、フリーパスで試合が再開される。もちろん、ノックオン、スローファード、相手への接触などの反則でも攻撃権が変わり、フリーパスで試合が再開される。

タグラグビーは各地で色々な大会が開催されているが、国内で最も大きいのは、高学年を対象にした「全国小学生タグラグビー大会」でチームで、全国各地で予選があり、地方予選を勝ち抜いたチームで決勝を争う規模の大きいものである。(残念ながら今年度は新型コロナの影響で中止となった。)

運動能力と体力向上の目的とともに、足の遅い人、パスの下手な人、いつも後ろにいるような引っ込み思案な人、だれでも主役になれるスポーツでもあるというのが新・小学校指導要領解説書(体育編)に例示された要因である。

ルール・用具等詳しくは「タグラグビー・オフィシャル・ウェブサイト」http://www.tagrugby-japan.jp/で。

このボールを使った鬼ごっことも称されるタグラグビーをきっかけに、ラグビーを愛する若い芽が伸びてくれることを願いたい。

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