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 強面の選手が並ぶオールブラックス。その中の女性誌の表紙にもなったという端正なルックスのボーデン・バレットは、その風貌だけでなく世界最高峰のプレーヤーということで非常に人気の高いプレーヤーである。

 

そのスパースター、ボーデン・バレットが2021年ジャパントップリーグのサントリーサンゴリアスに新加入する。

このビッグニュースにファンは生観戦を切望するなど大変盛り上がっている。もちろん新規ファン獲得のためにも一役買うことになるであろう。

 

さてボーデン・バレットとはどんな選手だろうか?1991年5月27日生まれの現在29歳、身長187cm・体重92kg、ニュージーランド代表キャップ数83でスタンドオフ/フルバックの選手である。

 

ちなみに8人兄弟の次男で、3男のスコット(ロック/フランカー)(2019ラグビーワールドカップ⦅以下RWC⦆の準決勝イギリス戦でのフランカー起用には疑問視する意見が多かったが。)

 

・末っ子のジョーディ(ウイング/フルバック)と3人でオールブラックスに選出されている。

 

そして予選プールのカナダ戦でオールブラックスとして初の3兄弟同時先発出場だけでなく、大会史上初の3兄弟全員トライも記録されている。

 

2012年よりオールブラックスに召集されているが、当時は神戸製鋼コベルコスティーラーズで昨シーズンまで活躍していた伝説のスタンドオフ、ダン・カーターがいたためウイングやフルバックで出場している。

 

その後2015RWCを最後にダン・カーターが引退したため、スタンドオフ・フルバックで活躍している。(2019RWCではフルバックで出場していた。)

 

そして、ボーデン・バレット選手の特徴といえば、なんと言ってもランのスピードであろう。

 

ダン・カーターが防御をひきつけながらのパス・キックでスペースを攻略していくのに対し、果敢に目の前のスペースを駆け抜け、そのデフェンスのギャップをつきながら大外に鋭いパスを放りもする。

 

やはりウイングやフルバックとしても評価されているように、スピードとバランスに長けている。

 

決してパワフルだとか、野性味溢れるとは言えない端正な走りであるが、体幹の強さを感じさせるピッチ走法で、巧みなボディーコントロールによりコンタクトプレーにも強い。

 

またプレースキックはもちろん、中央からのタッチライン際へのキックパス、逆にタッチライン際から内側に折り返すクロスキック、デフェンスの隙間を狙うゴロパントなど足技も正確で多彩であり、手詰まりの場面からゲームを組み立てるコンダクターとしての能力も高い。

 

なんと言ってもアッという間にデフェンスを置き去りにする、ボールをキャッチする時のスピードと、最後には自分の胸に収まるように、まるで楕円球の回転を読み切ったようなドリブルでの突破といい、まさに芸術的で華麗なプレーが目立つ。

 

デフェンス面で言えば、転がるボールに対する一見軽く見えるようなフィールディングと、ハイボールに対するキャッチング、そして強烈な当たりには見えないが、確実にボールと動きを止めるタックルや、独走する選手の踵を払いタッチに出すなど頭脳的なデフェンスも光り、まったく隙がない。

 

彼は一体どのポジションの選手だろうかと思わせる、ゲームの流れを読んだ的確なポジショニングで常に目立つ動きをするように、ラグビーフットボールに求められる複数の高いスキルを備えている。

 

松島幸太郎選手が去ったサントリーサンゴリアスではフルバックでの起用も考えられるが、世界の司令塔のプレーを身近にこの目で見れるというのはこのうえない幸福なことである。

 

あのダン・カーターとの対戦を見たかったが、ブロディ・レタリック選手をはじめとするRWCで活躍した選手たちと、まるで夢のような対戦を見ることができるかもしれない。

 

そしてラグビーという美しくもタフなシンフォニーを奏でる姿を見せてくれるだろう。

 

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