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ラグビーQ&A ルール

ラグビー 2022年のルール変更が凄すぎて選手も驚きを隠せない。。

ラグビー ルール変更

このページでは、2022年6月から正式採用されたラグビーのルール変更について説明する。

協議規則の改正(22年6月)

  • 50:22の正式採用
  • ゴールインドロップアウトの正式採用
  • フレイングウェッジに対する反則の正式採用
  • ジャッカーラーへの安全に関するルールの正式採用

スポーツにはルール変更はつきものだ。法律や規則が変わるようにルールも時代の変化とともに変わっていく。

トライが0点だった時代があるという事を知らない人も多いだろう。毎年のルール変更は、試合をより面白い展開へと導いてくれる。

そして、何より忘れてはいけないのは、より安全で誰でも楽しめるスポーツとしてくれるのがルール変更だ。倒れているプレイヤーを踏み潰して良い時代があった事をラグビー経験者以外で知っている人はそれほどいないだろう。

この踏みつぶす行為は、世界中で死んでしまうプレイヤーが続出した悪質なプレーだ。しかも、悪質でありながらペナルティー(反則)も取られないプレーだったから、更にたちが悪いのだ。


ソース

こんな時代があったのかよ!

いつの時代も、その時その時でファンを魅了するルールに基づいたプレーがあった事には違いない。そして2022年もルールが変更された。

今回のルール変更は、結構大きく変わっているため、試合を楽しむためにも、現役選手もラグビーファンもしっかりと理解しておきたい。

近年のルール変更では、安全性の確保とディフェンスが組織化された近代ラグビーにおいて、アタックに優位性を持たせるようなルールになってきていたが今回はどう変わったのだろうか。

これから4つのルール変更を紹介するが、何と言っても一番熱いルール変更は、50:22の導入だ!

キック精度で試合の流れが変わる”50:22”

このルール変更を超ざっくり説明すると、これまでタッチの外にボールを蹴りだした際、蹴りだした側のボールでゲーム再開するのはペナルティーキック(相手が反則を犯した時)のみだったが、そうではなくなるらしい。

ゲームの流れの中で、タッチの外に蹴りだしたとしても、マイボール(蹴りだしたチーム)のライアウトとなるのだ。ただ、決まり事があるのでしっかりと確認しておきたい。

ルールブックでは以下の内容で示されている。

ボールを保持しているチームが自陣の内側からボールを蹴って相手陣の22メートルラインより内側で間接的にタッチになった場合、その後のラインアウトではそのチームがボールを投入する。

下の図を見て頂いた方がイメージが湧くだろう。

 

自陣エリアからボールを蹴り、ワンバウンド以上して相手22m以内のタッチにボールが出れば、蹴り出した側のラインアウトスタートとなる。

つまり、この50:22は意味は、自陣インゴールラインからハーフウェイラインの50mの間からキックして、相手22mライン内のタッチに蹴りだすことを指している。

メリットは大きいが、ワンバンド以上しない場合のリスクのケアも必要だ。もし、ノーバウントでタッチに出てしまった場合は蹴った場所から平行線上に位置するタッチラインから相手ボールのラインアウトスタートとなってしまう。

ただ、バックスの攻撃が劣勢の試合でも、キック精度抜群のスクラムハーフとスタンドオフがいれば、幾度どなく敵陣でプレーする事が可能となる。

このルール変更は、中盤でのディフェンスの人数を減らし、キックをケアして後ろを守るディフェンスの人数を多くすることで中盤のアタッキングスペースが生まれる事が期待されている。

 

下記動画ではスクラムからの参考例を紹介

 

下記動画でも50:22について分かりやすく説明しているのでどうぞ。

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ゴールラインドロップアウト

続いて、ゴールラインドロップアウトについて、紹介する。その名の通り、ゴールラインからドロップアウトを蹴るという事だ。


ソース

このプレーは、相手チームがボールを自陣インゴールに持ち込んだ時が起点となる。一番ディフェンスが激しい自陣インゴール前での攻防が鍵を握っている。

念の為に、インゴールが何処を指すのか下記の図を参照頂きたい。

 

では、ドロップアウトがどのタイミングで適用されるのか説明していく。

①インゴールノックオン

たまに次のような応援になった事はないだろうか。「行けーあと少し、行けー!おー、あ~、えっ?ノックオン?」ラグビーの試合をよく見る方であれば一度はあるだろう。

あまり出したくはないが、日本代表の試合では以下の動画が代表的なインゴールノックオンだ。以下動画の2分10秒~を確認いただきたい。

インゴールノックオンを確認いただけただろうか。今までは、ゴールラインから5mの位置でスクラム再開となっていたが、新ルールではスクラムを組む必要がないのだ。

スクラムで負けていた場合 再び相手ボールになるかもしれないセットプレーだったが、ドロップキックを選択出来るため、ほぼ確実に敵陣までボールを運ぶ事が出来る。

②相手チームのトライを防いだ時

この2つ目の理由は、インゴールまで攻められたにも関わらず、ボールを地面につける事を防いだ時に適用される。

よく見られるのが、ゴール前ラインアウトでFWがモールでゴリゴリ押していき、最後のインゴール手前でゴチャゴチャって崩れてしまって倒れ込んでしまう時だ。

「ボールは何処だ?トライはできているのか?」と気になる人も多いはずだ。最後にTMO(テレビマッチオフィシャル)で判断する事も非常に多い。

また、相手チームディフェンスが最後の最後で、ボールと地面の間に手を入れトライを防ぐこともある。これらはヘルドアップインゴールと呼ばれる。


ソース

現行ルールでは、攻撃側の5mスクラムにて試合が再開するのだが、新ルールでは、ディフェンス側のボールとなり試合が再開する。

マイボールになった瞬間、ドロップキックで試合を再開できるためピンチ⇒チャンスになる可能性も高い。現に新ルール移行後の試合では、ドロップキックパスからトライが生まれている。

③インゴールでグラウンディングした時

そして3つ目が起きるシチュエーションは、相手チームのキックを蹴り込んだ際に起こる事が多い。


ソース

現行ルールでは、自陣インゴールに蹴り込まれたボールをグラウンディングすると22mラインからのロップアウトとなる。


グラウンディングした際、ボールを持ったプレイヤーは22mライン付近まで走るか、22m付近にいるプレイヤーにパスをして、そこからボールを蹴っていたがその必要がなくなる。直ぐにプレーを再開する事が出来る。

これらのルール変更により、スクラムを組む回数は減る事になる。つまりボールが動いている時間が今までより増える事になる。

また、攻守の素早い切替によりカウンターアタックのチャンスが生まれトライに繋がるプレーが増える事が期待されている。

↓動画でもゴールラインドロップアウトについて分かりやすく説明しているのでどうぞ。

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フライングウェッジ

続いてのルール変更は、アタックに優位ではなく、ディフェンスの安全性を確保するためのルール変更となっている。

フライングウェッジ。なんじゃそれ?となる。恐らく 現役のトップ選手でもこの言葉を知らない選手は多いだろう。練習用語で「フライングウェッジしないとだめだろ!」なんて言っているチームは日本中どこを探しても恐らくいない。

ゴルフが好きな選手はよく耳にするかもしれないが、ラグビーだけやっていても聞く言葉ではないだろう。

フライングウェッジとは、軍事用語で使われるがV字型の陣形の事を言う。ラグビーであれば、ボールを持っている選手のすぐ後ろに2人の味方選手が付いている状態を指す。

ボールキャリアがコンタクトする前にバインドしている状態のことを”ラッチング”と言い、バンドしている人の事を”ラッチャー”と言う。英語で直訳すると”まとわりつく人”だ。

今回のルール変更では、フライングウェッジの定義を見直し、ディフェンス側がもっと安全にタックル出来るような環境を作りましょう。というルール変更になっている

ラッチングする選手は大抵の場合フォローに遅れないように、肩手でボールを持った選手のジャージを握っているが、今後は2人以上ついている状態が反則となってしまう。OKは以下画像のように1人まで。

 

以下画像のように、ラッチャーが複数人いる場合は反則を取られてしまう。


ソース

ゴール前のフォワードでこだわる攻撃ではボールキャリヤーに対し、基本的にどのチームも2人以上のラッチャーを付けている。1人で確実で球が出てくるように練習を織り込んでいく必要がある。

更に、フライングウェッジのルール変更ともない以下の2点も意識する必要が出てくる。
1点目は、ラッチャーの選手はタックラーの邪魔になる位置でサポートするとオブストラクションを厳しくとられてしまうという事。


ソース

2点目は、ラッチャーの選手はしっかり自立する必要があるという事。倒れてボールを隠したり、ジャッカラーの邪魔をするプレーはシーリングなどの反則を取られてしまう。


ソース

上記2点については、これまでも反則を取られる行為ではあったが今回のルール変更に伴い、より厳しく見られるようになる。

ルール変更におけるシチュエーション確認においても、「この場合はオブストラクションとすべき!」「この場合はシーリングとすべき!」としっかりと定義つけされているようだ。

以上 フライングウェッジの定義の見直し、ラッチャーの人数(1人)・ラッチャーの位置(タックラーの邪魔しない)・ラッチャー自立の3点についてしっかり覚えておこう。

↓動画でもフライングウェッジについて分かりやすく説明しているのでどうぞ。

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クリーンアウト/ジャカラーの安全

最後に、クリーンアウトに関するルール変更についてお伝えする。まずジャッカラーとは、タックルに最初に到達したタックラーの味方のプレイヤーを指す。

世界のプレイヤーで有名なジャッカラーは、レジェンドも含めるとジョージ・スミス(ASU)やサム・ウォーバートン(WAL)などの選手があげられるが、日本代表ではワールドカップ2019で話題となった姫野和樹のジャッカルだろう。

このジャッカルする負傷リスクを軽減するためのルール変更として、下肢(かし)に衝撃を与えるようなクリーンアウトは反則となる。

下肢(かし)に衝撃を与える???

殆どのクリーンアウトは衝撃を与えるため、どのように判断するのか難しいように思えるが、今ままではオンプレーだったクリーンアウトでペナルティーを取られてしまうことになる。

①頭が下がったままクリーンアウト

ソース

こちらは、これまでもレフェリーによっては笛を吹く人もいたプレーだ。

②ジャカラーをボールの争奪から抱えだすプレー


ソース

このオーバーが出来なくなると、仕事が機能しなくなるフランカーも多いだろう。これからはより一層、ディフェンスの選手がボールを争奪するより早くボールを確保する必要が出てくる。

③下肢(かし)をめがけて衝撃をくわえるクリーンアウト


ソース

このプレーはこれまでも、足を痛める選手が多かったため厳しくとられて当然だろう。しかし、②の邪魔な敵を掃除する行為は必要ではないだろうか。

まとめ

以上が、2021年にルール変更として試験的導入されている変化点となる。選手もレフェリーも迷ってしまうほどの大きな変化点だけに、これからの試合がどのようなゲーム展開になるのか非常に楽しみだ。

<ルール変化点のおさらい>

1.50:22の適用

2.ゴールラインドロップアウト

3.フライングウェッジの定義見直し

4.クリーンアウト/ジャカラーの安全

 

確実に言えるのは、高いキック精度スキルを持った選手は今まで以上に高い評価を得ることになる。

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