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バックスでは最もハードワークが求められるポジションだろう。タイプは様々だがこのポジションがフィジカルで負ける事はチームの敗北を予感させる。

 

サイズが小さくても工夫次第でこなせるポジションだがその道は険しく活躍する為のセンスが必要だろう。

このページではセンターについて紹介する。

■役割

ラグビーをまだ知らない人達にはセンターが地味に見えるかもしれないが、このポジションのスペシャリストほどチームにとって心強いものはない。

 

攻撃では自らゲインラインをブレイクするほか、パスも上手く、時にはキックも器用にこなせる。更には競技の特性上、センターにはフランカーの次に卓越したタックルスキルも求めめられる。

 

また、両隣にいるスタンドオフとウイングとのコミュニケーションを絶やさず、攻守のラインを整備するのがセンターでもある。

 

レフェリーが笛を吹くまで止まらないラグビーではコミュニケーションを継続できなければチームを勝たせる事は難しいのだ。

 

アタックとして共通は、ボールを前に運ぶ事だ。フォワードが密集近くのディフェンスに体をぶつけ少しづつ前に進むように、バックスラインでその役目を果たすのがセンターだ。

 

そして、センターの場合は当たりながらパスを繋ぐオフロードパスが魅力的なポジションでもある。ご存じソニー・ビル・ウィリアムのダイメイシだ。

 

そして、日本人センターで最も課題に挙げられやすいのがフィジカル面である。

 

国際レベルになると日本人センターは海外では通用できないのが現状だ。現・日本代表でもセンターに選出される選手の多くは海外出身の選手なのだ。

 

強力な外国出身の選手の身体能力や高いラグビーセンスに多くの期待された日本人センターが活躍できない事は昨今のラグビー界では常識である。

 

そんな中でWorld Cup2015唯一のセンターで先発を担った日本人が立川晴道選手(クボタ)である。

 

元々スタンドオフで活躍していたが日本代表ではセンターでプレー。181cm95kgという体格で外国人センターにも引けを取らないアグレッシブな攻守を見せる。

 

リーダーシップもある立川選手は日本代表では欠かせない選手となっている。それは外国人に比べて華のあるプレーやトップクラスで高い身体能力がある訳ではない彼が常にハードワークをしているからである。

 

決して、爆発的な強さを持っているわけでもなく、爆発的なスピードがあるわけでもない。ただ、敬実にハードワークをこなす立川選手にはミスがない。

 

どれだけ、激しいプレッシャーを受けてもキャッチングミスをせず、確実にゲインインラインを押し上げる事が出来るのだ。

 

センターが試合に出続ける為に必要な事は、信頼を勝ち取る事に限る。

■スキル

欲を言えばフォワードのセットプレー以外は全てのプレーができる事が理想である。

 

タックル、パス、ラン、そしてキックもできるセンター。時にはスタンドオフのように冷静なプレーも必要だ。

 

そもそもセンターは2人必要でインサイドセンターとアウトサイドセンターがいる。背番号であれば12がインサイド、13がアウトサイドをプレーする事が多い。

 

インサイドセンターは通常のセンターの役割に加えてフォワードを交えた連携プレーやスタンドオフに近い視野を求められキックが得意な選手もいる。

 

前に出るパワーも持っており、防御では強い選手相手にタックルをする機会が多い為、高いタックルスキルがある選手が適任だ。

 

オールブラックスのノヌーのプレースタイルが分かり易いだろう。

 

アウトサイドセンターはフィジカルやスピードといった攻撃面で力を発揮できる選手が務めやすい。スタンドオフからの素早いバスへのリアクション。

 

そして、インサイドセンターのオフロードパスに目を光らせる。また防御では広いスペースを任せられる場面が多い為、相手の攻撃をよく観察し時に個々で判断しなければいけない。

 

アウトサイドセンターを語るのであれば、この選手を例のあげるといいだろう。世界最高のアウトサイドセンターとして語り継がれる、アイルランドのブライアン・オドリスコルだ。

 

どちらのセンターも共通して判断力とキャッチ能力が絶対的に必要だ。

 

ルール上、前にパスができないラグビーではできるだけ前にならないよう真横にパスをする事はするが、前から迫ってくるディフェンスとの間合いによって計画通りの攻撃を実行するのは簡単ではない。

 

そしてフォワードと違いお互いの距離が離れているバックスでセンターは攻撃の方向や選択肢を間違えるとチームに迷惑が掛かり戦略が崩れてしまう。

 

敵のタックルとの間合いが近ければ近いほど一瞬のプレーが鍵となり、その中でミスが少ない事が理想である。

 

身勝手なプレーをしたりチャンスが見えないプレーをしてしまう事はターンオーバー(相手にボールを奪われる)に成りかねない。

 

ボールを持った瞬間がチャンスで突破するべきなのか、他のチームメイトの為にボールを守り次の為にプレーするのか。この状況判断能力はとても重要だ。

 

日本人はどちらかというと器用と云われる事を聞いた事があるかもしれないが、実は海外のトップ選手と比較しても技術が低く特にセンターは苦手なポジションなのかもしれない。

 

激しいフィジカルが多く求められ、更には状況判断の効いたパスなどが求められる為、近代ラグビーにおいて日本だけでなく欧州でもフィジカルの強い南半球の選手が代表選手として受け入れられるほど競争が激しく八方美人では務まらないポジションなのだ。

 

そのような激しい戦場でボールを落とす可能性が高くパスもできなければいけないセンターでキャッチ能力の高さは生命線と言って良い。その為にまずキャッチングスキルを高める事が必要なのだ。

 

一見単純なスキルかもしれないが、全てのハンドリングはキャッチ能力があって成り立っている事を知っておく必要がある。

 

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